第二回目は「ブーツ」。コートと同じく真冬の主役「ブーツ」は、どんなものを選べばスタメンアイテムになるのか。自分にとっての適正量って? そんな疑問をスタイリストの筆者が解決へと導きます。
Contents 目次
ブーツの適正量って?
丸ごと洗えるブーツ洗いサービスはさておき、ブーツはコートのように必ずしもクリーニングに出す必要がありません。そのため、所有することによるランニングコストがコートよりもかからず、数を所有しやすいと言えます。
しかし、収納スペースにおける占領面積を考えると、ある意味コートよりも数を考えなくてはならないかもしれません。シューズクローゼットが、クローゼットより大きい家というのは一般的ではないため、ブーツを置く場所をどれだけ確保できるのかが、自分が所持できる最大数を見極める目安になります。
シーズンオフは、ウォークインクローゼットなどに収納するという人もいるはず。しかし、どこに収納しようとかさばるのがブーツ。まずは収納場所の確保を基準にして、適正量を出してみましょう。
あなたに“余裕”はありますか?
“おしゃれはガマン”なんて言葉があるように、おしゃれをするうえで多少の手間や煩わしさはつきもの。その煩わしさが「使いたい」という気持ちを抑え込み、負担になると、たんすのこやしになってしまうんです。
ジップのないレースアップブーツが、まさにその典型的な例。
いざはこうという気持ちがあっても、はくことを面倒に感じてしまうのは、買ったときにはあった(かもしれない)余裕がないからなんです。この余裕とは、心の余裕と時間の余裕です。
ブーツというのはそもそもはくときにひと手間かかる靴。その手間と煩わしさをはくたびに経験してもいい心の“余裕”と、かけられる時間の“余裕”が自分にあるかどうかなんです。
日々仕事や家事、育児に追われていると、おしゃれだけに心と時間をかけられないですよね。余裕がないことは決して特別なことではありません。というわけで、端的に言うと、はくのが面倒なブーツはスタメンブーツにはなりません。
スタメンブーツ選びは、ラクさを極める
ブーツは、ボトムと同じで“丈”にトレンドが出ます。
そのため、極端に短いor長い丈のブーツはトレンドに左右されやすいです。たんすのこやしになるのを避けるためには、短期間でがっつりはきまくることが必須になります。
何年も長く使い続けるスタメンブーツをそろえるなら、トレンドに左右されないド定番丈のショートorロングの2択になります。この2択のうち、よりスタメンブーツになり得るのは、もうおわかりですね。はくのがロングより簡単で、収納スペースがせまくて済むショートブーツです。
ただデザインがかわいいというだけで選ばず、ヒールの高さ、つま先の形といった、着用時のラクさも含め、ラクに脱いだりはいたりできるデザインなのかを優先して選ぶことで、見た目やブランドネームにまどわされないスタメンブーツ選びができます。
次回は、ニット選びについてお話します。