白髪染めをすると、ファッションカラーのときよりも色持ちが悪く感じる人は少なくありません。そこで今回は、美容師の木村旭宏さんに、白髪染めの色持ちをよくする方法を教えていただきました。
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できるだけ、美容院で染めること
家でセルフで染められるカラー剤が豊富にそろい、安価で手に入りやすくなっていますが、色持ちをよくしたいなら、美容院で染めることをおすすめします。
お店で買えるカラー剤は、昔と違ってかなり優秀にはなっていて、ムラなく染まるようにはなっていますが、そのぶん染める力が強くなっているということなので、頭皮や髪の毛にダメージを与えやすいです。
ダメージが強くなるとキューティクルが傷つき、それが色みの流出につながります。また、市販で売っているカラー剤は、基本的に単色のため、後頭部など自分の目でしっかり見ることができない部分であればあるほど染めムラが出やすくなり、それが結果として色持ちを悪くしてしまいます。
美容院で染める場合、カラー剤の質そのものももちろん違いますが、いちばんの違いはその人の髪に合わせていろいろな色味を混ぜ合わせるため、染めムラがおきにくいというところなんです。全頭をムラなく染められるという点でも、美容院で染めるほうが断然色持ちがよくなります。
白髪染めの頻度も防げる! カラートリートメント
美容室での白髪染めの頻度を減らすことができて、さらに色持ちもよくすることができるものとして、ヘアカラートリートメントの使用をおすすめします。
メリットとしては、トリートメントということもあり、髪をトリートメントしながら染めることができるので、髪のダメージをできるだけ抑えながら染めることができるということ。それから、染める時間もかからないので、時短にもなります。
一気に染めるわけではなく、徐々に少しずつ染まるため、いかにも“白髪染めをしました感”がないんです。
デメリットとしては、かなり目立つ白髪を染めるのには向きません。その分、美容室で染めたあとの髪のアフターフォローに適しているのが、カラートリートメントといったところです。あとは、洗い流しが不十分だったり、髪が濡れたまま放置していると色落ちがしやすいので、カラートリートメントをする際には、しっかりとすすぎをすることと、ドライヤーでしっかりと乾かすことが大事です。
市販で売っている、おすすめヘアカラートリートメント
「ボズレー ヘアカラートリートメント」は、シリコン、パラベン、エタノール、鉱物油を使用していない無添加ヘアカラートリートメント。地肌が弱めの方におすすめのヘアカラートリートメントです。色はダークブラウンとブラックから選べます。
「サイオス カラートリートメント」は、ダブルケラチンを配合したダメージのひどい髪でもしっかり染まるヘアカラートリートメント。ふだんから染まりにくい、色落ちが早いことに悩んでいる人におすすめのヘアカラートリートメントです。
どちらも洗髪後のしっかり水気をきった髪全体に、白髪が気になる部分に量を多めに塗布するのがコツです。面倒でも、手袋やコームを使って使用するほうが、ムラなく効果的に染まりますよ。
白髪染めの色持ちをよくするためには、美容室での白髪染めでムラなく染めて、自宅ではヘアトリートメントでメンテナンスするのがおすすめ! ぜひお試しくださいね。
取材・文/高田空人衣