たんすのこやしを作らない服の選び方シリーズ。第5回目は、冬小物の代表格、マフラーやストールなど「巻きもの」です。巻きものは“トレンドに流されない小物”と言われていることもあり、手放すタイミングがわからず、気がつけば量をたくさん所持しやすいために、たんすのこやしになりやすいアイテムでもあります。そこで本当に自分にとって必要な巻きものはどれなのかに、自分で見抜くコツをスタイリストの筆者がお話しします。
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この3つがあればいい!
巻きものは、まずは形・色・柄はさておき、素材と厚みがまったく違う3パターンを基本としてそろえましょう。
この3パターンとは、主に【オールシーズン用】【真夏用】【真冬用】です。
違いは以下です。
●オールシーズン用→素材…シルク/カシミヤ混など、厚み…普通
●真夏用→素材…コットン/リネンなど、厚み…薄手
●真冬用→素材…ウール/カシミヤ/アルパカなど、厚み…厚手
巻きものは、そもそも季節によって使用目的が違います。
例えば、オールシーズン用は寒暖差対策やアクセサリーとして、真夏用は日焼け防止、真冬用は防寒対策として使用する目的がありますから、端的にいうと真夏と真冬を兼用使いするというのはむずかしいのです。
巻きものにおいて、たんすのこやし現象がおきてしまうのは、主にひとつの季節用のものばかり持っているという偏りがあるからです。
巻きものは、バランスよく3パターンそろえるようにしましょう。
形・色・柄は? 使える巻きものの選び方
巻きものは、巻き方でさまざまな表情をつけられるところが魅力ですが、これをむずかしいと感じたり、面倒だと感じる人もいます。面倒だと感じるものというのは、たんすのこやしになりやすいため、まずはこういった巻きものは買わないようにして、できるだけ難易度が自分にあったものを買うとよいです。
サイズはさておき、代表的な巻きものとして、スカーフ、ストール、マフラーの3種を例に、巻き方の難易度を簡単に表すと、
【難易度高】スカーフ>ストール>マフラー【難易度低】となります。
さらに形の難易度でいうと、長方形型より正方形型のほうが難易度が高くなります。
柄は、無地より柄ありのほうが難易度が高くなります。ひと目ぼれしてしまうようなインパクトある色や個性的な色柄の巻きものは、コーディネートとして使うとなると、むずかしくて使いこなしにくいということを知っておきましょう。たんすのこやしを招くひと目ぼれ買いを防ぐことができますよ。
次回は、カーディガンについてお話します。