年齢と共に健康への関心は深まるもの。きっかけは、健康診断だったり、肌のトラブルだったり人それぞれでしょうが、髪に関してはどうでしょうか? 自分の目が行き届きにくいからこそ、意外と髪の健康ってあとまわしにしてしまいがちではないでしょうか。そもそも、髪の健康のために何をしたらいいのかわからなかったりもしますよね。そこで今回は、髪のプロフェッショナルである美容師であり、アラフォー美容師の木村旭宏さんが、髪の健康のためにしていることを教えていただきました。
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髪の健康のために内側からとり入れていること
髪の健康といえば、じつは食事がとても大事です。
口から摂取したものは腸から吸収され、皮膚や爪、そして髪など体の機能と細胞の入り口となるといわれています。つまり、髪の健康だって食べるもの次第なんです。
ちなみに、髪は数種類のアミノ酸が結合したたんぱく質からできています。
そのために、髪の健康のために良質なたんぱく質、肉や魚、大豆類や乳製品を日々とるようにしています。
とくに僕が大事にしているのが、摂取したたんぱく質で髪を合成させるために必要な亜鉛。髪に栄養を送るためのビタミン類、そして造血作用がある葉酸です。
僕の場合、良質な亜鉛やたんぱく質、ビタミン類が含まれたひじきや豆腐が日々の食生活にとり入れやすいので意識して食べています。
ただ、食生活に気を配ることの大切さはわかっていても、実際に食事ですべての栄養素をとることはとても労力のいることなので、手軽にサプリで栄養素を摂取することも同時に行っています。
とくに葉酸は、僕の場合、日々の食生活でとりにくい栄養素なのでサプリの力を借りています。飲んでいるのは「ベルタ 葉酸マカプラス」です。
これは1日3粒で、1日に必要な葉酸の摂取量がとれるんです。さらに、健康的で丈夫な髪を育てるために必要なビタミンなども豊富に含まれています。
葉酸って、白髪の予防や対策に欠かせない栄養素のひとつなんです。
その理由は、血液が髪の毛を着色する際のメラニン色素の素になるアミノ酸を、メラニンを作り出すメラノサイトと呼ばれる細胞まで運ぶ役わりを果たすため。
葉酸って、女性が妊娠・出産をきっかけに知ることが多い栄養素なので、あまりなじみがないかもしれませんが、葉酸は男女関係なく、妊娠・出産関係なく髪の健康には欠かせないものなので、ぜひ意識してもらえたらと思います。
髪の健康のために外側からとり入れていること
外側からとりいれていることは、頭皮マッサージです。
頭皮が硬いと、血行やリンパの流れが滞ってしまってトラブルの原因にもなりやすいので、頭皮マッサージで頭皮をもみほぐしてやわらかくすることは、頭皮の血行がよくなり健やかな髪を育むことに効果があります。
毎日1〜3分程度マッサージをするだけで、頭皮がやわらかくなることにより、髪が根本から立ち上がりやすくなります。
洗髪時もタイミングとしてはよいですが、僕がこだわっているのはシャンプー前のブラッシングです。ブラッシングは、きちんと行うと頭皮の血行促進やリフトアップにも効果的なのでおすすめですよ。
ブラシは「Wet brush スピードドライ」を使っています。
ブラシの先に丸いピンがついていて、目が粗くてやわらかいところが、頭皮マッサージに適しています。
髪の健康のために、ぜひどちらも習慣にしてみてくださいね。
取材・文/高田空人衣