毎回1品、スタイリストの筆者が私物の名品をピックアップしていく本シリーズ。第4回目は、わたしが人生の半分以上を共にしている「日傘(晴雨兼用傘)」をご紹介します。
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老舗傘メーカーの日傘を大解剖!
今回ご紹介する日傘は、創業120年余、日本の老舗傘メーカー「AURORA(以下オーロラ)」のオリジナルブランド「BeauranceLX(以下ビューランス)」のものです。
わたしの日傘デビューは、高校生のとき。当時初めて買ったのが、オーロラが有名ブランドと提携している、ライセンス商品の折り畳み日傘でした。
通学時に日焼けしたくなかったわたしは、いつも制服に日傘スタイルで、高校3年間ずっと使っていたのですが、骨が折れることもなくとても丈夫で長持ちしたこと、友だちの間で日傘ブームが起きてしまうほど、その日傘がおしゃれでかわいいデザインだったことが、とても印象に残っています。
その後、大学入学後1年が過ぎた頃に買い替えた日傘も、有名ブランドと提携しているライセンス商品だったのですが、これが偶然にもオーロラ製。この偶然がずーっと続いて25年あまり。そして、今に至るわけです。
ただしこの偶然が起きた理由に、今回だけは違いがあります。
昨年5~6年ぶりに買い替えたこの日傘、それまでライセンス商品だったオーロラのオリジナルブランドなのです。
短命で終わらない、長生きポイントはココ!
短命で終わらない、日傘の長生きポイント。
まずは、「丈夫で質がいい」というところです。
骨が折れたり、ゆがんでしまったということが、ずっと愛用してきたなかで一度もなかったんですね。買い替えするときは、単純に日傘としての性能の寿命を迎えたからというだけ。
寿命と言っても、一般的に日傘の寿命は、2~3年と言われています。わたしの場合、雨天時も折り畳み傘として使うため、年中使用していても2~3年程度では性能の劣化を感じたことがないんです。
買い替えサイクルが長いというところを踏まえても、オーロラの傘は、とても質がいいと実感しています。
また、ライセンス商品からオリジナルブランドに変わったことで、より実感したこと。それは、1本1本の骨がしっかりしていて、持ったときの安定感が抜群にいいというところです。
傘のビニール部分の厚みも、ライセンス商品よりずっと厚く、感じる涼しさも違うので、日傘としての性能もより信頼がおけます。
ライセンス商品を作る際にかかるライセンス料が、オリジナルを作る際にはかからない分、日傘としてグレードが高いものが作れますから、それもそのはず。
見た目も、ライセンス商品にまったく劣らない、スタイリッシュなデザインが魅力です。
今年日傘を買いたい、買い替えたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。