秋になると、夏物にはたいてい飽きがでてきて、コーディネートもマンネリ化してしまいがち。 そんな気分にあと押しされて「新しい服を買わなくちゃ」という思考になりやすいのですが、すでに持っている夏物でも、十分季節の変わり目は乗り越えられます。 そこで今回は、夏の名残りが続く秋、新たに服を買わなくても手持ちの夏物を使ってできる、秋のコーディネートの作り方をスタイリストの筆者がご紹介します。
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秋に使える“夏物”を使おう!
手持ちの服のなかから、率先して見つけてほしい夏物。 それは、秋色の夏素材です。
色は簡単にイメージを作れるので、色の力は絶大です。
夏素材とは、コットンやリネン。これらとポリエステルとの混紡もありです。 通気性のよい夏素材の服を、本格的な夏が過ぎても着続けてOK。
まだ暑いのだから当然と言えば当然なのですが、「夏服は夏しか着たらダメ!」と謎のルールを自分に科して、秋になったら夏服を着ることをためらう人は多いのです。 その結果、暑いなか秋冬素材の服を着ることで汗だくになって、最悪あせもができたり、かぶれてしまったり。 また、クリーニングができない秋冬物に汗シミをつけて困ることになったりすることになるのです。
冬一歩手前の秋が来るまでは、日本は台風シーズンでもありますし、湿気が多くてムシムシとした日が多い時季を過ごすのですから、そんな謎のルールは破って、心地よい装いをするほうが、自分にとっても物にとってもよいはずですよ。
おすすめの3大秋カラー
おすすめの3大カラーは、ブラウン、カーキ、ボルドーです。
この3色は真夏であれば、ホワイトやライトベージュ、ビビットなカラーと合わせると夏らしいコーディネートになります。 これを秋仕様にするなら、ベーシックカラーのブラック、ネイビー、グレーをいっしょに合わせるようにするのです。
秋色を率先して選び、さらに組み合わせるカラーを秋仕様にチェンジするだけで、簡単に秋らしいコーディネートが作れます。
コーディネート例として、コットン素材のノースリーブブラウスをベースにすると以下のようになります。
8月…ホワイトカラーのコットン素材のスカートやパンツをコーディネート。足もとはブラックのサンダル。
9月…カーキのコットンリネン素材のパンツをコーディネート。9月になったら足元はサンダルを卒業して、エスパドリーユへ完全シフト。
10月…ベースは9月と同じ。寒暖差対策に、黒のテーラードジャケットをプラス。足もとはエスパドリーユを卒業して、ブラックカラーのレザースニーカーへシフト。
あとは、バッグや小物をひと工夫。
秋仕様なら、ダークカラーでまとめる(写真の場合は時計とバッグがブラック)。夏仕様なら、ライトカラー(例えばホワイト)でまとめると、同じ服なのに、夏らしさ、秋らしさを演出分けすることができます。
手持ちに、ここで紹介した秋に使える夏物がない! カーキがない!…そう思った場合は、来季は夏のセールで秋に使える夏物を買うように心がけると、「何着よう?」がなくなります。 今からなら、アウトレットモールで探すのもいいかもしれませんね。 ぜひご参考にしてください。