草木が芽吹く春の到来と、思っていたら、肌トラブルまで噴出! なんて人はいませんか? それは、体の「出す力」が整っていないのが、原因のよう。「春」という季節にあわせたおすすめの「美肌食」を、美容研究家・岡江美希さんが伝授しますのでぜひご参考に!
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春の美肌づくりの秘訣は「デトックス」
咲き誇るお花や芽吹く緑が、目にも鮮やかな季節になりましたね。なのに、「毛穴がガッタガタ‼ で、それどこじゃないわ」なんて女性も多そうです。人間も植物と同様に、四季によって体が変化しますので、春は冬の間ためこんだものをどんどん出そうという働きが活発になるんです。
皮脂や老廃物などがどんどん出ていこうとするのですが、それが酸化したり毛穴につまったり……とトラブルにつながるようです。ですから、春はできるだけ汗をたくさんかいていたほうが、肌コンディションはもちろん、体調も整うという実感があります。
冬の間はぬくぬくしていていいけど、暖かくなってきたら、そろそろ出すことを意識すべき。私はランニングやお風呂で積極的に汗をかき、冬モードをリセットするよう心がけています。
体内デトックスにおすすめ料理は「きんぴらごぼう」
そんな今の時期、積極的に食べたいのは根菜類。土の中で育った作物のビタミンって、果実などに含まれるビタミンよりも、強い肌をつくってくれるのです。食物繊維が豊富だから、体内の不要なものを出すデトックス効果もバッチリ。
今回は、私のレシピの中でも人気の「きんぴら」をご紹介します。
〈春のデトックスをサポートする、美希流きんぴらレシピ〉
1.ごぼうとにんじんは皮をむき、ささがきにする。
2.フライパンにごま油大さじ2と唐辛子(お好みの量で!)を入れて熱し、1の根菜を炒める。
3.(2)に砂糖大さじ2、みりん大さじ2、顆粒だし1gを加え、最後にしょうゆ大さじ2を加えて汁けが飛ぶまで炒める。
4.仕上げに白ごま(適量)をふる。
「ちょっと私、きんぴら屋さんになれるんじゃないかしら~!?」ってくらい、おいしいのよコレ。自慢しちゃうけど、ホームパーティで私のきんぴらが出ると、拍手が起こるのよ。おいしくつくるコツは、調味料を始めにすべて混ぜずに、1種類ずつ順番を守って入れること。 そして、ごぼうとにんじんのささがきは、大きさが均一であればあるほどおいしいこと。スライサーで薄くそいだあと、さらに包丁で切るのが理想的です。
思えば私、ずーっときんぴらレシピを研究してきたわ。このレシピは、絶品だった母のきんぴらに、一番近い形なんです。実家を出たとき、世の中のきんぴらは母みたいにおいしいのがないなあなんて思っていたら、たまたま見かけた某お料理雑誌のレシピがまさに母の味! だったのよ。
私も20代のころは肌荒れすることもありましたが、30代以降はものすごく落ち着いていて、本当に肌荒れ知らず。本当は女性ホルモンが少ないからシワもできやすいし、老けやすいはずなんですけどね。季節にあわせたスキンケアや食事の工夫で、美肌はつくれるという証なのかもしれません。それを抜きにしても(笑)。単純においしくて体にいいからぜひつくってみてくださいね。
料理撮影/eporabeautykitchen 文/木下 頼子