コスメの断捨離といっしょにやっておきたいのが、メイク道具のお手入れ。ふだん時間がなかなかなくて、先延ばしにしていたメイク道具のお手入れを、年末にやっておくと、メイクのノリも格段にアップします。肌トラブルも防ぐことができ、道具の寿命も延び、一石二鳥どころか三鳥、四鳥にもなりますよ。メイク道具のお手入れをするうえで、守っておきたいポイントや、仕上がりレベルがアップするポイントをヘアメイクアーティストの木村旭宏さんに教えていただきました。
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スポンジ・パフのお手入れ法
まずは、ファンデーションや、クリームチークを使うときに使用するスポンジやパフの洗い方について。洗うときに使う水はぬるま湯を徹底してください。
水では汚れが浮きにくく、熱すぎると素材の劣化を早めてしまうからです。
専用クリーナーを必ず使う必要はなく、中性のオシャレ着洗剤や、食器用洗剤でも十分代用できます。
スポンジは、必ずまんなかから外に向かって、つまむように汚れを押し洗いします。
蛇口からぬるま湯を少し出しながら汚れを押し出してあげると、落ちやすいのでおすすめです。
汚れが残っていると、せっかく洗っても雑菌が増えやすくなりますので、時間と手間をかけて、しっかり洗ってください。
パフは、指の腹や手のひら全体を使って、やさしく全体を押し洗いするようにします。
汚れを落としたいからといって、ぬるま湯に長時間浸け置きしてしまうと、パフの接着部分がはがれてしまうので、浸け置きはしないようにしてください。
ビューラーのお手入れ法
ビューラーは、金具やゴムの部分についているマスカラやまつ毛を、ティッシュでとり除きます。
ビューラーのゴムの取り換えも、年末のうちにやっておきましょう。
ゴムの劣化の目安は、はさんだ跡がゴムにつくようになったときが取り換えのタイミングです。ゴムが弾力を失っているサインなので、これも日頃から頭に置いておき、使ったあとにチェックするように心がければ、まつ毛のカール力を失わず、日々のまつ毛のダメージも防げます。
メイクブラシのお手入れ法
メイクブラシは、洗い過ぎると毛が傷みやすくなり、コシがなくなってしまうので、徹底したお手入れは、3か月に一度で十分です。メイクブラシの場合、専用クリーナーを使って洗うのがおすすめです。
絶対避けたいのが、浸け置き洗い。メイクブラシの内部の汚れを落としたくて、ついやってしまいがちなのですが、浸け置き洗いをしてしまうと、ブラシの劣化を早めたり、結束部位の金属にサビが発生してしまう可能性があります。
短時間で、ぬるま湯と専用クリーナーでささっと洗ってあげてください。
ふだんは、使用後にティッシュを使って粉を払う程度にしましょう。
いずれも道具を洗ったあとには、しっかり陰干しして乾燥させてくださいね。
取材・文/高田空人衣