おしゃれトラップに十分に気をつけながら“自分の好み”をどうやって把握すればいいのか。今回は、これを紐解いていきます。
Contents 目次
“自分の好み”の答えは、クローゼットの中にある!
“自分の好み”の答えは、おしゃれトラップでわかるように、外に目を向けてわかるものではありません。答えは、ご自身のクローゼットの中にあります。
ご自身のクローゼットの中に詰まっている洋服たちは、あなたの“好き”が形となったものの宝庫です。ここを無視して、自分の好みを知ることはできません。
ですが、クローゼットを軽く見た程度では、自分の好みを知ることはできません。
クローゼットに入っているものすべて、全部ひと部屋に広げて出しきってみてください。とにかく全部です。別部屋にあるものや、バッグなど小物類、靴などもとにかく全部出してみてください。
“自分の好み”はラクな方法を選んでは見つからない
出すだけで疲れましたか? そうなんです。疲れるんです。
疲れるから、面倒くさいから、外に答えを探しに行きおしゃれトラップと遭遇してしまうのです。手っとり早く購買欲がわいたものをポチっと押せば買えてしまう、ネットショッピングもそうです。
しかし、ラクな方法を選んだところで、自分の“好き”は見つかりません。
ほしい!→好き→買う→なんかちがう→たんすのこやし→ほしい!→好き…の所有欲スパイラルにハマり続けるだけです。
ほしいという感情に振りまわされているうちは、自分に似合うものは見つけられません。
「ほしい」と「似合う」は、必ずしも一致しませんが、“好き”と“似合う”は一致します。
もちろん、自分の本当の好みがわかれば、の話なのですが。
ラクな道をいったん完全に塞ぎ、ご自身のクローゼットを真剣に見ましょう。
どんどん出てくる、好きじゃない服
全部出しきったら、1枚1枚着用して、全身が映る鏡で着用している自分の姿を確認してください。
もしかしたら、サイズの変化どうこうではなく、袖を通すことさえも拒否してしまうくらい、生理的に受けつけない服があるかもしれません。なぜならその服は、“好き”が変化したからではなく、おしゃれトラップに引っかかったことで、“自分好み”とカン違いしただけだったから。買った当時は、そんなことまったく思わなかったでしょう。
とにかく、出しきった洋服たちは、ただ見て判断するのではなく、着用することが重要です。
なぜなら、“見る”と“着る”は、まったくの別物だから。
見るだけでは、頭の中でいいように解釈してしまいますが、着た姿を目視することで“今、自分はこれが好きか”を把握することができるのです。
「服として単体で見ると好きだけど、自分とセットにしたら、好きではない」
このような答えが出た服はありませんか?
服にしろ、靴にしろ、身に着けるものすべては、単体で持ち歩くわけではなく、自分とのセットが前提。だからこそ、自分に合わせた状態でジャッジすることで、今の自分がそれが好きかわかるのです。
これをくり返して、好きではない服をあぶりだしていくことで残ったのが、今現在の自分が好む、装いの核になるのです。
あぶりだされた今の自分が好まない服は、ただ処分するのはNG! ここから得られることはたくさんあります。
これについては、次回以降お話していきます。