ご自身のクローゼットを大解剖して、今の自分の好みを把握する方法が明確になったところで、次の段階へ! 最初にお話した「自分好み」が形となった服を選べるようになるために、じつは多くの人がまちがって解釈している「似合うの定義」についてお話します。
Contents 目次
自分に似合うとは
自分に似合う服を選ぶとき、たいていの人は自分の“外見”に合わせると思います。
この“外見”に合わせることももちろん大切ですが、似合う服を選ぶなら、まず合わせるところは、外見よりも“中身”です。
外見に似合うものばかりにこだわる結果、どういったことが起きるかというと、
・モノと自分をセットにしたとき、似合わないと感じる
・持っているモノは好みだけど、いざとなったら使える(着る)ものがない。
この2大現象が起きてしまうのです。
みなさんのクローゼットには、こういうものはありませんか?
好きだけど、持っている服に合わないので、結局使っていないバッグ。
好きだけど、着ていく場がないので、結局着ていないワンピース。
好きだけど、クリーニング代が高いし汚したくなくて、結局着ないコート。
好きだけど、はくのに時間がかかるから、結局はかないブーツ。
好きだけど、着た自分がどうしても変に見えて、結局玄関で脱いで出かけるジャケット。
これすべて、自分の“中身”に似合っていないから、起きることなのです。
似合う服とは、まずは自分のライフスタイルに似合うこと!
自分の中身をないがしろにして、外見に似合うものばかりを追いかけたら、まちがいなく“好きだけど使わない”モノばかりが詰まった、コレクションクローゼットができあがります。
クローゼットをただ眺めるだけなら、それで満足かもしれませんが、今回お話しているのは、あくまで似合う服選び。使うことが前提であり、鉄則です。
では、自分の中身のまず“どこ”を意識したらよいのか。
それは、自分の「ライフスタイル」です。
衣類は、すべてライフスタイルと共にあります。
ご自身のライフスタイルに合ったものでなければ、どんなに好きでも、どんなに外見として似合うが成立しても、結局使用する機会に恵まれることがないのですから、活かされることがありません。
大げさな例を挙げると、何億もするジュエリーを思い浮かべてください。いくら好きで外見として似合っていたとしても、日常生活のなかでそれをつけるにふさわしい場がなければ、「似合うも似合わないもないよね」ということになりますよね。
自分のライフスタイルに似合うものが、本当の意味で「似合う」ということ。
外見に「似合う」は後。中身が“先”です。
何度も言いますが、モノは自分とセットで使うからこそ、意味があるのです。
好きでよく着る、似合う服を選んでいきましょう!