梅雨時期といえば、湿気にやられて、髪のうねりや髪の広がりに毎年悩まされている人は少なくありません。この時期ばかりは「お金をかけて縮毛矯正を!」という人もいるでしょうが、髪へのダメージやお財布のことを考えると、できるだけ避けたいのが本音ですよね。そこで今回は、美容師の日熊太志さんに、縮毛矯正をしなくても、うねりや広がり改善につながる梅雨時期におすすめのヘアケア法を教えていただきました。
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美容院で、おうちで+αトリートメント
最近は、美容院でトリートメントやカラー、パーマを行う際「Rカラー」や「ファイバープレックス」など“マレイン酸”を使った処理剤を追加して行うことがトレンドです。
マレイン酸とは、羊から抽出した脂を加工した「ラネス40」などを含む成分で、これがあることで、髪のダメージ部分にしっかりと入り、髪を内部から補修してくれます。シルクのような手ざわりにもなりますし、ハリやコシも復活するなど、髪にとってよい効果を得られやすくいいこと尽くしなんですよ。完璧とはいきませんが「髪質が改善した」と思えるほどクセやボリュームが落ち着きます。
「Rカラー」は美容室専売品なので、一般の方は買えませんが「ファイバープレックス」は、Amazonなどネット通販で買うことができます。
そこで、ぜひお手持ちのトリートメントを使うとき、「ファイバープレックス」を混ぜて、使ってみてください。混ぜたトリートメントを適量髪に塗布したら、できればラップをして最低10分~30分放置したあとに流します。
くわしくは、製品それぞれの使用方法に従ってください。
美容院でも、おうちでも「+マッサージ」
意外と思われるかもしれませんが、美容院でトリートメントを行っている時の技術であるスチームやハンドマッサージは、クセやボリュームを落ち着かせてくれる技のひとつです。そこで、おうちでトリートメントを行うときに、スチームの代わりにホットタオルを使ってみてください。
また、トリートメント剤をつけて、すぐに流すのではなく、手指を使ってヘッドマッサージをするだけでも、かなり効果的ですので、手間を惜しまずぜひやるようにしてみてください。
ドライヤー前に使うと効果的なスタイリング剤
クセやボリュームを落ち着かせるためには、ドライヤーで髪を乾かす前にオイルを使うことも効果的な手段のひとつです。オーガニック系、シリコン系は問いません。梅雨時期は、少しでも保湿をこまめに、しっかり行うことで、クセやボリュームがずいぶんと落ち着きます。
髪が濡れた状態でのオイル使いも、ぜひこの時期はマストでやってみてください。
どれもいつものヘアケアにひと工夫加えるだけ! ぜひ今すぐとり組んでみてくださいね。
取材・文/高田空人衣