目に見えて、買い替えどきがわかりやすいものもあれば、わかりにくいものもありますよね。そこで今回は、壊れていなくても買い替えたほうがいい美容グッズについて、美容師の日熊太志さんに教えていただきました。
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頭皮ブラシ
地肌が洗いやすい、頭皮ブラシ。消耗度がわかりにくいため、壊れない限りずっと使い続けてしまいますが、買い替えの目安は毎日使用で“3~6か月”と意外に短いんです。
頭皮ブラシは主にシリコンでできているので、使用しているうちに毛先が摩耗して丸くなっていきます。毛先が丸くなっても使用自体に問題はありませんが、頭皮洗浄の効果というのは薄れていきます。
さらに使い続けていくと、摩耗はどんどんすすんでいき、突起となった元ブラシの毛が根もとから折れていってしまいます。そのため、半年に一度は買い替えと覚えておきましょう。
光触媒の美顔器・脱毛器
LEDや特殊な光を使って肌質を改善するこれらの機器も、壊れない限りなかなか買い替えにはいたらないでしょうが、こちらの買い替え目安は“3~5年”です。
毎日使いではない分、わりと長めですが、さすがに10年はもちません。
脱毛の場合、医療脱毛はレーザーですが、家庭用やエステ用は安全性の高いIPL(光治療)が使われています。このIPLやLEDは30万回ほど照射できるといわれていますが、使っていくうちに威力はどんどん弱くなっていきます。
「効果が薄れてきたな~」となんとなく実感するようであれば、この気づきを逃さないようにしてください。ちなみに、ネイルのUVランプも同様です。
ドライヤー
ドライヤーを使用するうえで、少し焦げくさいと感じた際に「これって壊れてる?」と思う人は少なくありません。
じつはこれ、必ずしも壊れているのではないのです。フィルターつきのドライヤーなら、ほこりが本体に入って焼けているからなので、マメにフィルター掃除をするだけで、改善もしますし、本体の寿命も延びます。
ですが、フィルターのないドライヤーの場合、この焦げくさいニオイが出てきたら、買い替えどきです。
放置して使用し続けるとショートしたり、突然ドライヤーが火をふいて、危険な状態になります。
最近はサロン仕様の高級ドライヤーを家庭で使う人も多く、サロン仕様なら長く使えそうと思われがちですが、決してそんなことはありません。実際、旧型の高級ドライヤーでも、上記のようなことが多くあったのです。
また、コードがなんだか熱く感じはじめたときも、買い替えどきです。じつはこれ、熱く感じるのは断線しかかっているからなんですよ。
ドライヤーは、使い方によってこれらのサインは出にくくなり、寿命が大きく変わりやすいところが特徴です。極端な話、毎日使ったとして、ほこりだらけで雑に使えばたった1年。通常で3年、ていねいに扱えば10年以上は使えます。
ぜひ参考にしてくださいね。
取材・文/高田空人衣