冬のコートやニットは、衣替えのたびに「クリーニングしなきゃ!」と意識するのに、夏服に関しては、そこまでの意識がないという人は少なくありません。しかし、夏服もクリーニングに出すべきものを、衣替え時には出しておかないと、次にシーズンを迎えたときには、シミ抜きに出してもとれないしつこいシミになっていたり、修復不可能になってしまうことも。一回着た程度の服は、クリーニング代がもったいなくて…と思うこともあるでしょうが、悲惨な姿にならないためにも、クリーニングに必ず出しておきたい夏服を、スタイリストの筆者がご紹介します。
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サマージャケット
クリーニングに必ず出しておきたい夏服。ひとつめは、リネン素材やコットン素材で作られた、裏地のないサマージャケットです。
クリーニングに出さないと、首まわりの汗シミ、わきまわりの汗シミ、袖まわりの汚れが、時間の経過と共にはっきりと主張してきます。
着用回数が少なくても、汗をよくかいた日に着用した記憶がなくても、見た目では変色が感じられなくても、日に日に黄ばみとなって現れます。
気づいたときには、くっきりとした黄ばみになっていたということは、よくあることなのです。
直接肌に触れる面積が少ないからと、クリーニングに出すことを控えがちなのがサマージャケットですが、必ずクリーニングに出しておきましょう。
サマードレス
ふたつめは、サマードレス。いわゆる夏の丈の長いワンピースです。
とくに、クリーニング必須となるのは、
・裏地が本体にくっついているサマードレス
・裏地が本体とは別になっているサマードレスの本体
・マキシ丈と呼ばれる足首が隠れる長さのワンピース
以上の3つです。
裏地が本体にくっついているサマードレスは、ホームクリーニングよりもクリーニング推奨のものが多いのですが、着用回数が少ないと、クリーニングを見送りがちです。
裏地が本体とは別になっている、本体のほうのサマードレスは、裏地を家でマメに洗うことで満足してしまい、本体のメンテナンスを忘れてしまったりと結局クリーニングに出すことなく、次のシーズンを迎えがち。
マキシ丈のサマードレスは、ホームクリーニングで済ませることで、すそまわりの汚れを見落としがちです。
以上のことから、この3つに該当するサマードレスは、クリーニングに必ず出しましょう。
補足として、マキシ丈のスカートで、とくに布をたっぷりと使ったティアードスカートも、クリーニングに出すことをおすすめします。
ほかにもある!この夏服もクリーニングへ
サマーニットは、ホームクリーニングできるなら、それでもよしですが、型崩れしやすいシルク混やレーヨン混のサマーニットは、クリーニングに出しましょう。ブラウスも同じく、ホームクリーニングできるなら、それでも全然かまいませんが、シルクなど繊細な素材の混紡生地は、変色や虫食いのリスクが高いため、一度でも着用したら、クリーニングにしっかりと出しておきましょう。
最後に服の色について。
白い服はクリーニングに積極的に出す人が多いのですが、濃色だからといって変色したり劣化しないわけではありません。色を問わず、上記に挙げた夏服は、クリーニングに出して秋を迎えましょうね。