首にくっきりと入ったシワが気になる、皮膚がたるんだようなハリのない首もとが気になるという人も多いのではないでしょうか。
今回は首のシワができる原因と首のシワを目立たせないケア法についてエステティシャンの筆者がお教えします。
Contents 目次
シワができるメカニズムは2つ
シワができる原因は2つあります。
ひとつ目は皮膚の乾燥です。元々肌が乾燥しやすい、顔はスキンケアしているのに首のスキンケアはしていないなどうるおい不足によって肌が乾燥し、細かな線状のシワが目立ちやすくなります。
2つ目は皮膚のたるみです。年齢とともに肌のハリが低下し、ぶよぶよと皮膚がたるむ、首やフェイスラインの筋力の低下によってだらんと流れるように皮膚がたるむことでシワが目立ちやすくなります。
また、生まれつき首のシワがある、という人もいるでしょう。
日常生活にひそむ首のシワを加速させる原因
1. スキンケア不足
顔のスキンケアはしているのに首はしていないと肌の乾燥、うるおい不足になるほか、紫外線ダメージを受けることで肌のハリが低下します。
「昔はピンと張ったような肌質だったのに、肌の質感が違う」「細かな線状が目立ちハリがない」と感じます。
2. 長時間のうつ向き
パソコンやスマートフォンが当たり前の生活となり、長時間うつ向き姿勢によって、布団を折りたたむとシワができるように、頭が前に倒れる時間が長くなり首にシワができやすくなります。
さらに、スキンケア不足から招く肌の乾燥やハリ不足によってシワがどんどん深くなり「くっきりとしたシワが目立つ」と感じます。
3.姿勢の悪さ
猫背や前傾、どちらかに体重をかけるなど姿勢が悪い状態は、腹筋や背筋の低下により体の中心がゆがみ、肩が縮こまったり、顔が前に出ます。
この結果、フェイスラインや首まわりの筋力の低下を招き「首のシワやたるみが目立つ」と感じます。
首のシワ予防法
1.顔と同様にスキンケア
シワを作らないためにはまず「乾燥」「ハリの低下」を防ぐことが大切です。
顔のスキンケアと同時に(1)化粧水をなじませる(2)保湿美容液またはシートマスクで美容成分を補う(3)乳液、クリームで(1)(2)を逃がさないように保湿を行いましょう。
スキンケアはすりこむように塗るのではなく、肌に浸透させるようになじませるのがポイントです。
2.マッサージケアをする
「くっきりとしたシワ」を定着させないために乳液やクリームですべらせるようにマッサージを行います。
(1)鎖骨の上のくぼみから耳の下に向かって、手のひらでなであげるように流す。うつ向きによってできた折れジワにアイロンをかけるようなイメージです。
(2)人さし指、中指、薬指、小指を使い、肩から首すじを通り耳の下に向かって流す。
(3)人さし指と中指を使い、あご裏からフェイスライン、耳の下に向かって流す。
(4)人さし指と中指を使い、あご先からフェイスライン、耳の下に向かって流す。かたくなった筋肉をほぐし、すっきりとした首もと、フェイスラインにします。
3.姿勢を意識する、ストレッチをする
無意識のうちに姿勢が悪くなりやすいため、姿勢が悪くなっているかもと気づいたら姿勢を正す、休憩時間や1日の終わりに肩甲骨を動かすように腕を回す、肩をうしろにさげるように胸を開き、デコルテをオープン。顔をあげるように肩や首のストレッチをするようにしましょう。
顔だけでなく、首も衣類などでかくれにくいため意外と目につきやすく、シワがあるのとないのとでは印象が違って見えます。
日々の習慣によって自ら首のシワを加速させていることもあるので、シワを作らない、目立たせないためにも参考にしてみてください。