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CATEGORY : ビューティ |お風呂

お風呂の専門家がおすすめ! 身近なお風呂で心を整えられる「マインドフロ(風呂)ネス」 とは?

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暗めの浴室で湯船に浸かる女性のイラスト

不安や悩み、イライラなどが減少し、集中力がアップしたり心が休まったりと話題のマインドフルネス。みなさんも一度は気になったことがあるのではないでしょうか? そんなマインドフルネスは瞑想や呼吸、ボディスキャンなどさまざまな方法で行うことができますが、今回ご紹介するのは、医学博士の早坂信哉先生がおすすめする、身近にある“お風呂”を活用した「マインドフロ(風呂)ネス」です。この記事ではマインドフロネスの際に抑えておきたいポイントをくわしく解説しているので、チェックしてみてください!

監修 : 早坂 信哉

東京都市大学人間科学部学部長・教授・温泉療法専門医・博士(医学)。 自治医科大学医学部卒業、同大学大学院修了。浜松医科大学准教授、大東文化大学教授などを経て現職。一般財団法人日本健康開発財団温泉医科学研究所所長。生活習慣としての入浴を医学的に研究する第一人者。ユニークな研究が注目を集め、数多くの雑誌やテレビなどで特集が組まれ、メディア出演や活動も多数出演。著書に『たった1℃が体を変えるほんとうに健康になる入浴法』(KADOKAWA)、『入浴検定公式テキストお風呂の正しい入り方』(日本入浴協会)、『最高の入浴法』(大和書房)、『おうち時間を快適に過ごす 入浴は究極の疲労回復術』(山と渓谷社)など。
http://hayasakashi.wixsite.com/bath

Contents 目次

お風呂の効果を活用した「マインドフロネス」とは?

湯船に浸かる女性のイラスト

マインドフルネスという言葉を聞いたことがありますか? 日本語でわかりやすく言うなら、瞑想をイメージするといいと思います、と語るのは医学博士の早坂信哉先生。

「私たち人間は、ふだん頭の中で過去や将来のことなどいろいろなことをつい考えてしまい、不安や心配が浮かび上がってきてしまいます。それに対し、マインドフルネスは“今”という瞬間に集中することで余計な雑念が消えるといったものです。
これをお風呂でやってみようというのが『マインドフロネス』。もちろん、これは私が作った造語ですが、お風呂というのは瞑想やリラックスをしやすい場所というイメージはあるのではないでしょうか?

たとえばお風呂の効果として、交感神経を刺激しない40度ほどのぬるめの湯船に浸かると、リラックスの神経である副交感神経が刺激されます。また、だれにもジャマされない個室という環境にいることで、心も解放されるのではないかと思います。そしてさらに、プカプカと浮かぶ浮力もリラックスのためのポイントになります」(早坂先生)

早坂先生によると、このようないくつかの理由からお風呂はもともと非常にリラックスしやすい空間で、マインドフルネスを行いやすい場所とのこと。実際、お風呂に入ると気持ちが落ち着いたり、体だけでなく心もスッキリすると感じる人も多いはず! では、「マインドフロネス」はどのような方法なのでしょう?

★「マインドフロネス」のやり方
1.湯船に浸かり目を閉じます。
2.3秒かけて鼻から息を吸い、5秒かけて口から息を吐き出します。

「これはいわゆる腹式呼吸のようなものですが、慣れないうちはゆっくりと息を吸ったり吐いたりするのは意外と難しいものです。まずはこの呼吸を20回ほど行ってみましょう。だんだんと心が落ち着いてくるのを感じるはずです」

「マインドフロネス」のポイントをチェック!

花びらの浮いた湯船に浸かる女性のイラスト

早坂先生によると、「マインドフロネス」でいちばん重要なポイントは呼吸に集中するということだそう。
「途中でいろいろな考えが頭の中に浮かんできても、そのつど呼吸に集中する、というようにしてみるといいでしょう。たとえば、蛇口から水をポタポタとたらすと非常にいい水の音がするので、それに集中するという方法もいいと思います」

それではここからは、マインドフロネスの際におさえておきたいポイントをご紹介します!

お湯の温度は40度ほどに!

マインドフロネスの際には、お湯の温度は38~40度程度に設定し、副交感神経を刺激してあげましょう。42度以上になると交感神経が刺激され、かえって心が興奮してしまう可能性があります。もちろん、半身浴でも全身浴でもOKです。
また、入浴前にはコップ1~2杯ほどの水分補給をしてからマインドフロネスを行うようにしましょう。

弱めの照明にチェンジしよう

浴室は明るすぎるとリラックスできませんので、場合によっては脱衣所からもれる弱い明かりだけにするのもおすすめです。
最近だと、お風呂用のLEDキャンドルもいろいろな種類があるので、こういったものを活用すると安全にいい雰囲気作りができるのではないでしょうか。

アロマオイルや花の香りもおすすめ

じつは「マインドフロネス」には香りもすごく重要なポイントです。私がおすすめしているのは、アロマオイルを洗面器に2~3滴たらす方法。こうすると浴室にいい香りが充満します。ほかの方法としては、好きな香りの花や香水を置いてみるのもいいでしょう。もちろん、入浴剤でも香りは楽しめるので、ぜひ自分に合った方法を見つけてみてください。

1日がんばって疲れてしまった心を整えるために、どんなことをすればいいのだろう…と悩んでいる人は少なくないはず。お風呂なら、だれでも身近にあり日常の中で簡単にとり入れられるので、「マインドフルネスに興味があるけれどやり方がわからない」「忙しくて瞑想をする時間がない」と言う人でもとり入れやすいのではないでしょうか? ぜひ、毎日のお風呂タイムに“マインドフロネス”を行って、心も体もリラックスした状態を手に入れましょう!

参考:【提供元:Voicy】心を整えるには マインドフロネスのすすめ!

 

文/FYTTE編集部

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