気温の低下や空気の乾燥が進む季節は、肌の水分が奪われてごわつきやすく、くすみがちになってしまいます。肌の調子を整えるカギである水分と油分をバランスよく与える乳液が、この時期のスキンケアには欠かせません。肌をしっかりと潤わせ、肌をやわらかく整えることができる、乳液の魅力と使い心地のいいアイテムをご紹介します。
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なぜ冬の肌は乾燥するの?
気温や湿度が低下すると「肌がカサカサする」「ファンデーションののりが悪くなった」「肌が粉吹きしやすい」といった、乾燥肌に悩む人が増えますね。
冬の肌が乾燥する原因として、次の3つがあります。
(1)空気が乾燥して肌の潤いが奪われやすくなる
乾燥した室内の洗濯ものは、すぐにカラカラに乾くのと同じように、乾燥した空気の中では肌の水分が奪われて乾いてしまいます。また、北風などの冷たい風にさらされることも、潤い不足になる原因です。
(2)気温が低いと汗や皮脂が出にくくなり、潤いを守る皮脂膜が弱くなる
寒い冬は汗や皮脂の出る量も減ってしまいます。皮脂や汗の成分は、肌表面の潤いベールである皮脂膜を作るために欠かせないものです。皮脂膜の働きが弱くなると肌が乾燥しやすくなります。
(3)血行が悪くなり、肌に栄養分が行き渡らなくなる
冬になると冷え性がひどくなる人も多いはず。冷え性の原因は血行の悪さにあります。血行不良によって、本来、血液で運ばれるはずの栄養分が肌の細胞に行き渡らなくなり、肌の潤いを生み出す力が弱まってしまいます。
このような乾燥肌の状態から脱するには、保湿ケアを十分に行うことが大切です。普段から、化粧水は必須アイテムとして使っている人が多いと思いますが、そのあとに使うアイテムである乳液を忘れていませんか?
「美容液を重ねているから大丈夫」「クリームを使えばいいんじゃない?」と思う人もいるかもしれませんね! 1品ですべての保湿が完了するオールインワンアイテムなどは別として、基本の保湿ケアは化粧水と乳液の2品が必須アイテムです。
今、乾燥肌が気になっている人は、化粧水のあとに使う乳液を見直してみてください。乾燥してごわつきやすい肌が、もちもちとやわらかい肌に変化するのを感じるはずですよ。
乳液の魅力とは?
肌の潤いを守るためには、水分と油分の2つが必要です。化粧水は、その感触の通り、肌に水分を補給するためのアイテムですね。そのあとに使う乳液の役割は、肌に水分と油分の両方を与えることです。
それなら、「クリームも同じような役割なのでは?」と思うかもしれません。クリームも乳液同様、水分と油分を配合したアイテムですが、一般的には油分の割合が多く、その分、乳液よりも感触がかたかったり重たかったりする場合が多いのです。クリームは、油分の力で肌に「フタ」をするような働きをして、うるおいが蒸発しないように守ってくれるのです。
では乳液はどうでしょうか?
乳液はクリームに比べて水分のバランスが高めです。そのため化粧水の水分と乳液の水分がなじんで一体となり、肌の中の潤いをより一層充実させます。その上を乳液に含まれる油分がやわらかなベールのように包み込むので、水分が蒸発しにくくなるのです。
クリームが頑丈なフタのイメージだとしたら、乳液は肌に沿って密着するラップのようなイメージです。だからこそ乳液を使ったあとの肌は、やわらかく弾力のある感触に仕上がるのです。
もちろん、乳液にもさらっとした軽い感触から、濃厚でリッチな感触まで幅があるので、自分の肌のコンディションに合わせて、お好みのタイプを見つけてみてくださいね!
1.さらっとライトな感触の乳液
●キュレル 潤浸保湿 乳液
乾燥性の敏感肌に対応した処方になっているキュレルは、バリア機能が弱まり、肌に刺激を受けやすい状態になりがちな冬の肌にぴったりです。肌の炎症を抑える医薬部外品成分「アラントイン」が配合されているので、刺激を受けて赤みが出たり、ムズムズしたりする肌を鎮静してくれる効果があります。
キュレルの潤浸保湿乳液は、肌荒れを防ぐ効果のある薬用乳液です。潤い成分としてセラミド機能成分やユーカリエキスが配合されています。セラミド機能成分は、肌の潤いのために必須であるセラミドの働きを補って、角層をしっかりと保湿してくれますよ。
感触はさらりとしてとてもみずみずしい乳液です。肌へのなじみが早く、肌はしっとりしつつも表面はベタつかず、すべすべとした感触に仕上がります。
肌がゆらぎがちな人や、乳液がベタつくのが苦手な人、キメが整ったなめらかな肌感触が好みの人におすすめの乳液です。
2.濃厚なうるおい感触の乳液
●ミノン アミノモイスト モイストチャージミルク
ミノン アミノモイストは、製薬会社の敏感肌研究によって生まれたブランドです。肌がもともと持っているうるおい成分を天然保湿因子(NMF)といい、水を抱え込む性質を持っていますが、この成分が不足すると肌が乾燥してしまうのです。そこで、天然保湿因子の約半分はアミノ酸でできていることに着目し、肌への保湿力が高い9種のアミノ酸を独自のバランスで配合しています。外部の刺激から肌を守るバリア機能を高めるので、肌のうるおいを保ちやすくなりますよ。
ミノン モイストチャージミルクは、濃厚な感触が特徴的です。手にとるとツノが立ち、真珠のように丸い状態を保っていられるほど、コクのある乳液です。
肌をすべるようにのびたあと、すぐに乳液が肌に密着し、肌がもちもちとやわらかい感触になります。
肌が乾燥してごわつきがちな人や、乳液でしっかりと潤いを感じたい人、肌のやわらかい感触がお好みの人におすすめの乳液です。
3.美容効果も充実の乳液
●ナチュラルサイエンス レドナ リッチモイストミルク
ナチュラルサイエンスは、低刺激でも効果があるスキンケア作りにこだわっているブランドです。赤ちゃんや子どもでも安心して使えるスキンケアアイテムが充実していますが、大人のエイジングケアシリーズであるレドナ リッチラインは、肌へのやさしさに加えて、シワやくすみ、シミやたるみなどの年齢を重ねた肌の悩みに対応したアイテムがそろっています。
バリア機能を高めるヒト型浸透セラミドや、保湿成分のリピジュアや米発酵モイスチャー液、抗酸化成分であるビタミンC誘導体など、肌の潤い成分からエイジングケア成分まで、美容成分がたっぷりと配合されています。
レドナ リッチライン モイストミルクは無香料ですが、ローズエキスやローズウォーターが配合されているので、自然なローズの香りが楽しめます。ローズの香りはストレスを和らげ、女性ホルモンのバランスを整える効果があると言われているので、生理前後のデリケートな時期や、更年期の不調などの気になる症状があるときにもおすすめです。
この乳液は、心地よさを感じる感触にこだわって作られているのも特徴です。手にとると乳液がぷくっとした丸い形を保つほど濃厚な乳液です。手のひらで肌に広げると、ふわふわとしたクッションのようなやわらかい弾力感があり、肌になじんだあとは、ハリのある肌感触に仕上がります。ほどよいツヤも感じられて、いきいきとした肌に見えますよ。
乾燥肌対策だけでなくエイジングケアも行いたい人、ハリやツヤのあるいきいきとした肌に仕上げたい人、香りでリラックスしたい人はぜひ試してみてくださいね!
これからますます寒さや乾燥が厳しい冬になり、肌にとって過酷な環境になっていきます。肌に必要な水分と油分をしっかりと与える乳液ケアをスタートして、しっとりとなめらかな肌をキープしましょう!