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肌のカサつき、かゆみ、赤み…。どうして、春は肌のゆらぎを感じるの? 敏感肌におすすめスキンケア5選
いつものスキンケアが合わなくなった。肌のカサつきやかゆみ、赤みが出たり…。春先になると、肌の調子に“ゆらぎ”を感じるという人は多いのではないでしょうか。「肌がなんとなく不調。どんなケアをすればいい?」そんなお悩みにお答えすべく、ウォブクリニック中目黒総院長・髙瀬聡子先生にお話しをうかがいました。
前半「ゆらぎ肌の原因と対策のお話」、後半「敏感肌におすすめのスキンケアアイテム」の2部構成でお届けします!
Contents 目次
肌のゆらぎは、体を守るため!?
春先に入り気温が上昇すると、カサつきを感じたり、なんとなく肌に不快感を覚えたりする人は多いでしょう。医学的な用語ではありませんが、このように外気の影響を受けて変化する不安定な肌の状態を、一般的に「ゆらぎ肌」と呼んでいます。
じつは、このような肌のゆらぎは、体を守るために生じているものなのです。
春先は急に暖かくなったかと思えば、また冷え込む。気候が目まぐるしく変わりますよね。体はこの激しい変動に、すぐ順応できません。そのため、影響をダイレクトに受けるとバランスがとれず、体調を崩してしまいます。
そこで、盾となり体を守っているのが肌なのです。
柳の木は強い風が吹くと、その風に順応するように大きくゆれます。ゆれなければポキッと折れてしまいますよね。体もこの仕組みと似ていて、外気と体の境界線である肌がゆらぐことで外気に順応し、ダメージが体に及ぶのを防いでいるというわけです。
「ゆらぎ肌」というとネガティブなイメージが先行しますが、見方を変えれば、健康を維持するうえで欠かせない大事な役割とも言えるのです。
紫外線、花粉や黄砂、PM2.5…。ストレスを受けやすい春の肌はゆらぎやすい
肌のゆらぎは春特有の現象と思われがちですが、じつはそうではありません。
肌は外気の微妙な変化にも常に対応して体を守っているため、日々ゆらぎ続けています。とはいえ、比較的気候が安定している時期であれば、肌のゆらぎも小さいので気になることも少ないのです。
それに対して春は、気温の変化が激しいうえに紫外線も増加。さらに、PM2.5、花粉や黄砂などのアレルゲンも飛散しやすくなります。また、引っ越しや異動などの環境変化や、新生活の緊張感など、内的なストレスも重なればそれも肌の負担に。 春は、肌や体にとって過酷な条件がそろってしまうことで、1年の中でもとくにゆらぎが大きくなってしまうのです。
不調を放置しないで、早めに対策を!
前述のように、ゆらぎ自体は体を守る働きのひとつですから、不要なことではありません。問題は、このゆらぎが長引くことです。すぐにおさまる小さなゆらぎであれば肌への負担も小さいですが、大きなゆらぎが長く続けば、当然、負担も大きくなります。すると、肌にもともと備わり、水分を保持したり外的刺激から守ったりする、“バリア機能”の働きが弱まってしまいます。すると、肌の油分と水分のバランスが崩れ、その結果、カサつき、赤み、炎症、ニキビなどの肌トラブルを引き起こしかねません。
ゆらぎを肌トラブルにしないためには、このバリア機能を低下させない、あるいは、高めるケアをとり入れることが重要になってきます。
また、カサつきや、赤みなどが生じてからゆらぎを自覚する人も多いですが、「メイクのノリが悪い」「なんだかいつもと違う…」などのように少しでも違和感を覚えたら、すでに大きくゆらいでいるということです。ゆらぎは肌トラブルになるサインととらえて、早めにスキンケアを見直しましょう。
大事なのは、バリア機能の維持
バリア機能を低下させないために、まず気をつけたいのが「洗顔」です。
まだ肌寒さが残るこの時期、お湯で顔を洗ってしまう人も多いのではないでしょうか。お湯での洗顔は肌に必要な皮脂まで流してしまい、乾燥を助長してしまいかねませんから、お湯ではなく、水やぬるま湯で洗いましょう。また、洗顔料はしっかり手もとで泡立ててから顔にのせ、泡でやさしく洗ってください。顔の上で泡立てるかのようにゴシゴシこすってしまうと、肌を刺激してしまい、バリア機能に悪影響も。さらに、シャワーをそのまま肌に当てて洗い流すこともNGです。ためた水ですすぎ、ふきとる際もこすらずに、タオルを顔にやさしく押し当てるようにしましょう。
バリア機能を守るためには、クレンジングや洗顔料もマイルドなものを選んだほうがいいように思うかもしれませんが、一概にはそうとも言えません。
当然、刺激はよくありませんが、汚れが残ることも肌の負担になってしまいます。マイルドなものでも、きちんとメイクや汚れが落ちればよいですが、ある程度きちんとしたメイクをした場合、落としきれないこともあるので注意が必要です。また、洗浄力が弱いがゆえにゴシゴシこすってしまえば、かえって刺激を与えてしまいかねません。
前述のように洗い方に十分気をつけることと、刺激を抑えつつも汚れを残さないクレンジングや洗顔料を選ぶことが大切です。
ゆらぎ肌対策におすすめのスキンケアアイテム5つ
バリア機能をサポート!3つの保湿でアプローチ
水分を補い、肌をやわらかくし、うるおいを密封。バリア機能が低下し、肌荒れが起こりやすい敏感肌の角質のうるおいを高め、高機能美容成分が健やかな肌環境に整えます。昨年10月に発売したクリームはオイル・ワックス成分なのにしっとりさらさらな肌に。リップケアとしても使えます。
iniks(イニクス)
画像左:センシティブ シールドバリア オイルクリーム(バーム状クリーム)25g/3960円税込
画像中央:センシティブ ディープモイスト ローション(医薬部外品/化粧水)120ml/4070円税込
画像右:センシティブ モイストバリア ミルク(医薬部外品/乳液)80ml/4400円税込
読者問い合わせ:マルホ(iniks) 0120-70-1292
刺激を受けやすい角層をうるおいで満たし、脱敏感肌!
抜け出せないくり返す乾燥と、乾燥の悪化による敏感状態のスランプに陥る要因に着目した、敏感肌用スキンケアシリーズ(洗顔料・ローション・保湿液の3ステップ)。乾燥敏感肌状態の対策のために、うるおいを逃さず、肌に留まらせる「持続型トリプルアミノ酸」を配合し、多方向からうるおいにアプローチ。テクスチャーは好みや肌タイプに合わせて、しっとりとさっぱりの2タイプ。
ORBIS(オルビス)
画像左:オルビス アクアニスト ウォッシュ(敏感肌用洗顔料)120g/1530円税込
画像中央:オルビス アクアニスト ローション(敏感肌用化粧水)180ml/1750円税込/つめかえ用:1530円税込
画像右:オルビス アクアニスト モイスチャー(敏感肌用保湿液)50ml/1970円税込/つめかえ用:1750円税込
読者問い合わせ:オルビス 0120-010-010
汚れを落として保湿ケアまで完了&角層までダイレクトにうるおいチャージ!
乾燥性敏感肌を考えて誕生したスキンケアブランド。セラミドを守って洗い、セラミドの働きを補いうるおいを与えるアプローチで、外部刺激から肌を守るバリア機能の働きをサポートします。新習慣の乳液ケアメイク落としは、セラミドケアオイル配合の100%乳液処方。乳液だから洗い流さず、さっとふきとるだけでメイクや汚れを落とし、保湿まで完了。約20年ぶりにリニューアルした化粧水は、独自開発の「セラミド機能カプセル(保湿)」を配合。角層まですばやく浸透し、うるおいをダイレクトに届け肌荒れを防ぎます。
Curél (キュレル)
画像右:キュレル 乳液ケアメイク落とし(医薬部外品) 200ml/1650円税込 ※編集部調べ
画像左:キュレル 潤浸保湿 化粧水 (医薬部外品) 150ml(Iややしっとり/II しっとり/III とてもしっとり)2090円税込/つめかえ用 1650円税込 ※編集部調べ
読者問い合わせ先:花王(キュレル) 0120-165-698
浸透力・エイジングケア力・肌へのやさしさにこだわった美容水
敏感肌でも心地よく使える安心処方と、保湿とエイジングケアを同時に叶える美容成分を配合。高い浸透力でうるおいをすみずみまですばやくいきわたらせて、うるおいキープ、健やかな肌へと導きます。季節の変わり目のゆらぎやすい肌も突然の肌荒れにも、頼りになる使い心地です。
Dr.MEDIOM(ドクターメディオン)
クラスティブウォーター 80ml/4950円税込
読者問い合わせ:メディオン・リサーチ・ラボラトリーズ 0120-468-121
バリア機能を高め、内外の刺激から守る。すこやかな透明肌へ
クリームのように濃密な泡が、古い汚れや角質、付着した大気汚染物質も包み込むようにやさしくオフ。肌表面に見えない保護膜を作り、バリア機能を高める洗顔料。次に使う化粧水は、新安定型ハイドロキノンやトリプルセラミドなどリッチな美容成分を凝縮することで肌サイクルの乱れを整え、乾燥や外的刺激にもゆらがない肌力を育みます。薬用美白美容液は、ブランド独自の処方「トリプルメラノエフェクト」が、活性酸素の発生からメラニンの生成まで徹底ブロック。乾燥や内外の刺激が引き起こす「微小炎症」を封印し、透明感のある肌へと導きます。
AMPLEUR(アンプルール)
画像左:ラグジュアリーホワイト ウォッシングフォームN 130g/4400円税込
画像中央:ラグジュアリーホワイト ローションAO II 120ml/5500円税込
画像右:ラグジュアリーホワイト 薬用アクティブクリアD (医薬部外品)30ml/8800円税込
読者問い合せ:アンプルール 0120-987-076
取材・文/柿沼曜子 商品概要/FYTTE編集部