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似合う服&着たい服がない! そんな大人の服選び成功の極意<その2>「失敗を避けようとすると、むしろ失敗する」
「モノを厳選して、少ない服でオシャレを楽しみたい!」そう言いながらも、服も靴もバッグも、クローゼットに収まりきらない状態になっていませんか? あれほど厳選したはずなのに、「あ~これ、買うんじゃなかった!」と思うものであふれていませんか? 考え抜いて、似合うものや使いたいものを選んだはずなのに、なぜ失敗してしまうのか。それはずばり“失敗を避けようとしたから”です。一体どういうことなのか、スタイリストの筆者がご説明します。
Contents 目次
「SNSを参考にする」のをやめないと失敗し続ける
「失敗を避けようとしたことで、失敗してしまう」その大きな原因としてひとつ明確に言えるのが、“SNSを参考にしたから”です。
現代らしい原因ですね。ひと昔前は、雑誌やTVでしたが、今はもっぱらSNSです。雑誌やTVのほうが、まだよかったかもしれません。なぜなら参考にする対象が、ほとんどプロだから。モデルさんの着用姿を参考にして、同じ服をお店で試着して「なんかちがう」と思っても、「そりゃ、自分はモデルさんじゃないし」と割りきることができたはず。そのため購入には至らず失敗を避けられたでしょう。情報を得る方法や購買ルートが限られていたことも、今とはちがいます。
一方で、SNSはプロばかりではありません。ふだんはOL、主婦など、身近な存在だからこそ、自分と比較しやすく、参考にするハードルが低いので、たとえ失敗しても「じゃあこっちなら」「じゃあこの人なら」と次々対象を見つけてはまた次へ…と、負のスパイラルにどっぷりとハマります。
また、細かい情報も得やすく、対象が着ているものはすぐに検索でき、ネットですぐに購入できるという、購買ハードルが低いことも、失敗を招きやすい原因に。
SNSを参考にすることで“失敗を避けようとしたけど、結果失敗し続ける”流れに自らのっかっていることが、もうおわかりになると思います。
画面を見るより、外へ出よう!
SNSはイリュージョンの世界でもあります。画面を見て、いくらイメージを膨らませても、所詮はイメージ。脳内変換でいくらでもいいようにしてしまうでしょう。結果、手もとに届いたときに、イメージとちがうのはある意味当たり前なのです。
失敗をしたくないからこそ、失敗を認めたくないかもしれませんが、失敗の証が“服の山”。山を切り崩したいなら、まずはSNSから離れましょう。
本当に失敗したくないなら、リアルの世界へ出かけましょう。お店で実際に目で見て、着て感じましょう。参考にするのは、まずは自分自身だけ。心、体、五感で十分です。
なにを見てすてきと感じ、なにを着たいと感じるのか。着てみてなにが心地よいと感じ、なにが自分らしいと感じるのか。
「それがわからないから、SNSを参考にしているんだよ」と言ってなにもしないうちは、似合う服は見つからないし、着たい服も見つかりません。失敗なしで、最初からうまくいくことはありません。たくさんの失敗があるからこそ、本当に求めていたものは見つかるものです。失敗を成功に変えるべく、ぜひ参考にしてくださいね。