まもなくやってくる大型連休。せっかくだから旅行に行きたいけれど、旅費も値上がりが続くなかで、連休は高過ぎて旅行を断念せざるを得なかったり、そもそも混雑は避けたいから家で過ごしたいという人もいるでしょう。そこで、時間に余裕ができる連休を活かして今回ご提案するのは「連休完結衣替え」。いつも中途半端に終わりがちなクローゼット整理を完結したうえで、これからの季節をしっかり楽しめるクローゼット作りができる連休スケジュールをスタイリストの筆者がご紹介します。ではスタート!
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連休前半4月27日~29日のスケジュール
「連休最終日はまだまだ先!」と思える心の余裕がある連休前半は、体力にも余裕あり!
そこで、頭を使わない作業から始めてウォーミングアップ! 徐々に体を使う作業へと手をつけていきましょう。
<1>クリーニングに出すものを選出
寒暖差が激しい昨今ですが、さすがに真冬のコートやジャケットやニットを着る機会は日本に住んでいる限り当分ありません。ジャッジに悩む必要がない真冬の衣類の選出は、「これはどうしよう?」と考えることもないので、すぐにとりかかれます。
クリーニング店に出しに行く、もしくは宅配クリーニングを手配、できれば発送するまでを、この3日間のうちに終えてしまいましょう。
<2>しまい洗い
ホームクリーニング可の冬ものなど、当面着ない衣類のしまい洗いは連休中の晴れたタイミングでなによりも優先してとりかかりましょう。
このしまい洗いは根気もいりますし、体力勝負なところがあります。気分転換をはさみながら、なるべく一気に終わらせましょう。朝から晴れるとわかっていたら早起き必須! 朝からとりかかるのがベストな作業です。
次のシーズンに泣かないためには、一度着た服は必ずしまい洗いすることに加え、“着ていない新品”もできるだけしまい洗いしましょう。店舗で買った新品の服は、誰かの試着による皮脂がついていることで、それが時間の経過と共に黄ばみとなって現れることもあります。オンラインショップで買った新品の服は、倉庫の管理状況によって、ニオイの付着だけでなく、最悪の場合、虫が付着していることでクローゼットのなかで知らないうちに被害が広がります。“自分だけは、そんなことは起こらない”という保障はありません。クリーニングに出して手間をお金で解決するもよし! 洗濯機可のものは洗濯機を使って洗い、手間を最小限に減らして進めていきましょう。
自分でしまい洗いをしたものに関しては、夜にはアイロンやスチームをかけて熱処理を行い、水分をしっかり蒸発させてから、翌日の朝に収納するようにしてください。
<3>靴のメンテナンス
天候に恵まれなかったら、靴のメンテナンスを優先して進めます。
ブーツのヒールが減っていたら、メンテナンスに出したり、スニーカーやレザーシューズを自宅でみがきましょう。冬の靴をしまうのは、連休後半。みがいた冬の靴は、ジャマにならないエリアに並べてしっかり陰干し、乾燥させておきます。
<4>衣替えグッズの調達
クリーニングに出すものを、手早く終えたら衣替えグッズの調達です。
主な調達物は、除湿剤や防虫剤。ハンガーの破損があれば、ハンガーもあり。ただし過度な買い足しはNG! 物を増やすきっかけを作ってしまいます。意外に思われるかもしれませんが、収納ボックスもNGです。
しまい洗いに必要な洗剤や洗濯ネットなどの不足も、この3日間に補充をしておきましょう。
<5>心身リセットリサーチ
片付けばかりしていると、気分転換をしたくなりますよね。
そんなときは、ファッションビルへ出かけたり、オンラインショップを見て着たい服をリサーチするのがおすすめ。ただし、このリサーチで決して「即決・即買い」はしないことです。
このリサーチの根本の目的は、クリーニングに出したもの、しまい洗いしたもの、これから出すもの含め、手持ちの服のなかで断捨離したいものを、より明確にするためのもの。頭では気に入っていても、手放すのは惜しくて着ない服や着用回数が少ない服というのは、“リアルな今”を体感することで、手放すきっかけの後押しになります。
今の自分に合うものを明確化するための時間と捉え、即決で買うのはNG。試着はOK!あくまで候補止まりにしておきましょう。
次回は連休後編スケジュールをお届けします!