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ピップ「スリムウォーク」ブランド25周年! 平成から令和へ女性の美脚やボディメイクへの考え方の変遷を突撃インタビュー
FYTTE読者のみなさんのなかには愛用者も多くいるであろう「スリムウォーク」。着圧レッグウエアブランドとしてピップ株式会社から1999年に誕生以来、何と今年で25周年 を迎えたのだそう! さまざまな脚のお悩みに寄り添ってきた「スリムウォーク」を通して、この25年の女性たちの美脚やボディメイクへの考え方の変化などについて突撃取材をしてきました!
Contents 目次
着圧ソックスで脚をケアするという考え方を世に広めた「スリムウォーク」
「スリムウォーク」ブランド誕生25周年と聞き、今年35周年を迎えるFYTTEとして、どうしても話を聞きたいと思いピップさんを突撃! 「25年も前から着圧にこだわった商品づくりをしていたんだ」という純粋な驚きからでした。お話を伺ったのは広報宣伝課の松本茉由さん(写真右)と横堀可那子さん(写真左)です。
–まず、「スリムウォーク」の25年の歩みを教えていただけますか?
松本さん 元々働く女性をターゲットに1999年に誕生したブランドで、働く女性を憂鬱から救いたいとか、夕方になっても軽やかな足で本来の自分のまま楽しんでほしいという想いで生まれました。商品自体は、ヨーロッパで医療用として使われていたものをヒントに考案・改良して作られています。
横堀さん 最初の商品は、当時の働く女性の多くが制服を着用していたということで、ひざ下までのハイソックスタイプで着圧の効いたものを発売しました。これまでにないカテゴリの商品だったのですが、消費者の方たちからの評判は上々で購買欲も高いことがわかりました。そのため発売翌年の2000年にはテレビCMも打ち、注目を浴びるようになりました。
その後、2005年頃には、ハイソックスだけでなくストッキングタイプなども加わって、主に日中の脚のケアを行うアイテムとしてラインナップを増やしていくことになります。大きな転機は2010年頃、お家でのリラックスタイムや夜用の着圧ソックスが登場し、一大ブームとなりました。
–これ、とってもよく覚えています! FYTTEでもこちらの商品はよく取り上げていましたし、実際に読者さんでも愛用者がすごく多かったんですよ。特に「足指セラピー」という足の指と指を広げつつ、脚全体をすっきりさせるレギンスは大人気でしたよね!
横堀さん はい! 5本指の間を開けるような構造の商品で、パンプスで足を窮屈に感じる人たちが、夜はこれを履いて解放するというコンセプトが見事にヒットしました。
その後、2015年には「メディカルリンパシリーズ」という一般医療機器のさらに高着圧のタイプのものを出しました。よりお悩みが深い人に選んでいただきたい商品です。さらに2018年には「Beau-Acty」というスポーツ用の商品も発売しました。こちらもFYTTEさんでとり上げていただきました。
–この頃、フィットネスへの関心が高まり始めた頃でした。運動は好きな人だけが趣味のように行うのではなく、ダイエットやボディメイクのためには食事制限だけでなく、体も動かさないとダメだよね、という考え方がだいぶ浸透してきた頃になります。なので、運動時に履いているだけで、スリム美脚が叶えられるなんて、一石二鳥だね!ということでFYTTEでも推していたアイテムです。
横堀さん その後、2020~21年頃にはコロナの影響もあって、一枚で履けるタイプの「着圧レッグウェア」を発売します。こちらは日中でも夜寝る時でもどちらでも履いていただけるものです。
松本さん コロナの時に”ワンマイルウエア“というのが流行りましたよね。日中は在宅ワークをして、出かけるとしても近所のコンビニやスーパーぐらい。そんな時、わざわざ着替えずにそのままのスタイルでちょっとそこまでのお出かけができるもの、そんなコンセプトでした。夜寝る時に履いていて、朝起きたらそのままゴミ出しに行けるのも便利、そんなお声もいただきました。ちょっとした外出でもやっぱりスタイルはよく見せたい、そんな願いがすべて叶えられる商品でした。
–本当に、その時々の働き方とか、女性が目指す美ボディ像といったものを上手にとらえたラインナップですよね! FYTTEとしても私個人としても、思い入れのある商品がたくさんあります。
ここ数年は「履きやすい」「日常にとり入れやすい」がコンセプトに。
横堀さん ここ最近では消費者からの「着脱しにくい」「締め付けがキツすぎるという声を反映し、普段使いしやすく、日常に取り入れていただきやすい商品が増えています。昨年には初めてリブタイプのレギンスも発売しました。リブ編みだと、横によく伸びるので履きやすいんです。
松本さん ブランドも25周年ということで、発売当時に買ってくださっていた方が20代だったとしたら、今40~50代になっているんですね。そういった方たちは着圧が苦しい、と一度離脱してしまうケースもあったりして。
–ちょっとわかります…。実は私も最近、着圧ソックスやレギンスが苦手になってしまいました。
松本さん ぜひ、そういう方たちに「今のスリムウォークはちょっと違うよ、履きやすいよ」というところを体験していただきたいですね。
–それと「スリムウォーク」ブランドでは、女性のボディメイク、理想のスタイルへの移り変わりも見てきたと思うのですが、そういうところで何か感じるところはありますか?
松本さん 商品名には、その時代を象徴する、女性のスタイルアップを叶えるワードを使うようにしています。美脚とかスリム美脚などは、細くてスラっと、むくみなどもない脚へのあこがれ感を体現したワードです。その後、美脚ももちろんだけど、ボディメイクによって美尻になりたい、という声も多く聞くようになって、その頃からは美尻とかヒップアップというワードも結構使うようになりました。ほかにも骨盤に注目が集まった時もあるので、それらのワードはパッケージで強調するようにしています。最近では1つよりも2つ、3つ、と気になるワードがたくさん入っているほうが「より私のための商品」だと思っていただけるような気がしています。
25周年イヤー、「スリムウォーク」ブランドのチャレンジは続く
–今後展開予定の新商品はあるのですか?
松本さん はい、まずは「美脚メイクソックス」を発売します。
これまでブランド誕生以来、ハイソックス丈など、丈の長い商品が多かったのですが、実際に今、着圧でないハイソックスを日常的に履いている人ってほとんどいなくなっているんです。それでどの丈のソックスがいいんだろうと調査した結果、着圧機能がつけられて、消費者ニーズも高いのが、足首とふくらはぎ下に着圧をかけられるタイプの短い長さだったんです。こちらもリブ編みになっていて、一見すると着圧ソックスに見えないという点にもこだわりました。
–たしかにこの長さのソックス、とても便利そうです! ぜひ履いてみたいです。
横堀さん さらに「スリムウォーク」ブランド初のスニーカーを発売しました!
–ええっ!スニーカー!?
横堀さん はい! 美脚ヒールアップインソールを内蔵したスニーカーになります。かかと部分を厚く設計することで、履くだけで自然と腰の位置が上がって、美脚に見せる効果が期待できるスニーカーとなります。コートスニーカータイプとボリュームソールスニーカー、そのほかにもサイドファスナーシューズ、ニット・スリッポンシューズなど豊富なラインナップを展開しています。ライセンス契約を結んだTOSMAX株式会社からの発売となります。
–新商品では新たなチャレンジもしていて、今後もとても楽しみな「スリムウォーク」ブランドですね! 最後に今後のブランドの方向性や想いについて教えていただけますか?
松本さん 「スリムウォーク」ブランドでは、「あなたらしく、ハッピーな毎日を過ごせるように。」というメッセージを掲げています。自分らしい美しさを追求する女性たちをひとりでも多くサポートしていきたい、そんな風に思っています。今後も多様な商品を展開していきたいと思いますので、今後の「スリムウォーク」ブランドにもぜひご注目ください。
撮影/我妻慶一 取材・文/FYTTE編集部