アンバランス

だらしなく見えてしまう原因のひとつとして“アンバランス”であることが挙げられます。
例えば、最近買ったばかりの旬の服を着ているけれど、バッグは持ち手がはげた高級ブランドバッグ。メイクは何年も変わらないやり方とコスメを使い、ヘアは乾かしただけのすっぴんヘアなど。

いくら服だけが今の時代に合ったものに更新されても、そのほかが同じように更新されなければ、全体で見たときの均衡が保たれず違和感となり、なぜかだらしなく見えてしまう現象を引き起こしてしまうのです。先ほどの例の場合、メンテナンスされていないバッグ、時代遅れのメイクテクとコスメが違和感を生んでいる原因に。
また、更新がされないという「停滞」だけでなく、乾かしただけのすっぴんヘアなど「手抜き」も同様に違和感を生み出します。
土台となる自分自身が、日々変わりゆくからこそ、このアンバランスを生み出す「停滞」や「手抜き」は想像以上に悪目立ちしてしまうのです。

姿勢

だらしなく見えてしまうふたつめの原因は“姿勢”です。
いくら体重が若かりし頃と変わらなくても、鍛えていても、体型が20代と40代とで同じになることはありません。筋肉や脂肪は、年齢と共についてほしいところにはなかなかつかず、つかないでほしいところにはすぐにつく。骨はやせ、肉はたるんで下垂していきます。
ですがこれらはごく自然なことであり、誰にでもあることです。しかしそんな風に変わっても、ラフな着こなしができている人もいれば、だらしなく見えてしまう人もいる。その差を分けるのが“姿勢”なのです。
姿勢の悪さはすべてを悪く見せてしまいます。まるで白いものを黒くしてしまうほどの破壊力！　姿勢の悪さは、だらしなく見せることがとっても得意なのです。
正しい姿勢は日々の積み重ね。生活習慣や運動、バッグの持ち方、ふだんはく靴、歩き方などを改善してみてください。

過剰なオーバーサイズ

昨今はトレンドの影響もあり、あえて大きめを着ることが当たり前とされていますが、この“あえて”が過剰になりすぎることも、だらしなく見えてしまう原因のひとつです。
過剰なオーバーサイズを着ると、下着が丸見えになったり、服のフォルムで姿勢も悪く見えたりするため、着て美しく見せるどころか、着ると美しく見えない状態を作り出してしまいます。
それでもその過剰なオーバーサイズを手にとってしまう、買ってしまうのはなぜか？　理由は簡単。「人気がある」「売れている」という枕詞がついた服だからです。ですが、多数派に認められていると言われている服が、必ずしも自分に合うとは限りません。
実際に見て、着たときに得た感覚のほうがずっと自分に合っているものが見つかるはずなので、外野の声に耳を傾け過ぎず、ご自身の感覚を大事に選んでみてください。そうすることで、だらしなく見えないオーバーサイズがわかるようになります。

以上３つのポイントをぜひ気をつけてみてください。