うしろ髪がいつもぺたんこな絶壁状態のヘアスタイルに悩まされている人はいませんか? サイドの髪や前髪は目視しやすく、手もとも操作しやすいためセットがやりやすいけれど、うしろの髪は合わせ鏡にしたところで、うまく手もとが操作できず、やりにくいと感じているパターンは少なくありません。そこで今回は、絶壁を簡単に解決できて、美しいフォルムが描けるうしろ髪のセット方法を美容師の日熊大志さんに教えていただきました。
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美フォルム作りに必要なものはこの2つ
絶壁回避のために必要なものは、カールアイロンとコームです。
カールアイロンは、太いアイロンを用意してください。目安としては、42mm程度が最適です。太いアイロンを使うほうが自然なカーブを作ることができるので、より自然なフォルムを作りやすいです。ちなみに、ストレートアイロンでも代用は可能ですが、テクニックが必要になるため、太いカールアイロンがベストです。
美フォルムなうしろ髪の作り方
【before】
カールアイロンを、160℃程度に温めます。熱過ぎると火傷の危険が高くなったり、髪への負担が増えます。
うしろ髪のまんなかより少し上あたりと、その下を2段に分けて、カールアイロンで巻いていきます。
先に下の髪にカールアイロンをはさみます。根もと付近からはさみ始めて、はみ終わりは、髪の中間です。
カールアイロンを、髪にはさんだ状態のまま、毛先へ向かってヘアアイロンを何度かすべらせます。
再度、髪の中間を、カールアイロンでしっかりはさみます。はさんだら巻かずに、グローブ(はさむ部分)の圧力を調節しながら、カールアイロンをすべらせて抜きます。
うしろ髪の、まんなかより少し上あたりも、同様に行います。
逆毛をたてる
カールアイロンを使った部分の髪を持ち上げて、くしを使って根もとに軽く逆毛をたてます。こうすることで、根もとがぱっくりと割れてしまうことを防ぎ、ボリュームもしっかりキープできるようになります。
ポイントとしては、ガシガシとしっかり逆毛を立てるのではなく”控えめ”がポイント! やり過ぎると、ボサボサに見えて逆効果になります。
これで完成ですが、しっかりキープするなら最後にソフト系のスプレーを頭皮から約30cmほど離したところから、少量吹きつけます。
近距離から髪の毛が塗れるほどスプレーしてしまうと、せっかく作った美フォルムが損なわれたり、がちがちに固まって見た目が変になってしまうので注意してください。
【after】
“カールアイロン=巻く”というイメージがありますが、このように巻かずにすべらせて使う方法もあります。カールアイロンをすべらせる使い方は、巻くよりずっと簡単です。
スタイリング剤は使うor使わない? 使うならタイミングはいつ?
ヘアセットをする前に、スタイリング剤をつけてからセットする方法もありますが、今回の場合はボリュームを出すことを優先したいので、たくさんつければつけるほどヘアスタイルが重くなり、絶壁に戻りやすくなります。もし事前に使う場合には、ヘアオイルをごく少量のみにするのがベストです。
絶壁状態が解消されると、うしろ姿や横からの姿にも自信が持てるようになりますよね。ぜひやってみてください。
取材・文/高田空人衣