服はあるのに「何を着よう?」から始まる毎日。そんな状況から脱却したいみなさんに送る『毎月の何着よう?を解決』の連載。11月にもかかわらず、異例の20度越えする今の日本で、12月にベストな服選びとは一体? スタイリストの筆者がお伝えします。
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スポット真冬に備える12月の装い傾向
外出時にはアウターが必須になるのが、12月。とはいっても、以前までのような厳しい寒さとは異なります。
最高・最低気温共に例年より高く、とくに異例の暖かい秋を越えた今年の12月は、本格的な真冬のアウターの出番がスポット的にはあっても「常」ではないのが今年の冬の傾向です。
そのため、以前なら10月、11月あたりにメインで着ていた軽アウターアイテムである、ボアジャケットやファーブルゾン、トレンチコートなどのアウターの出番は、12月になってもまだまだあります。ライナー使いできるダウンベストや、ジレを軽アウターの中に着ることで、急な寒暖差対策ができるため、これらもフルに使っていきましょう。
12月は、屋外活動を想定した装い設定を
昨日と今日で気温が急降下。まるで北海道と沖縄を、1日2日で往復したような寒暖差に振り回されたこの数か月は、本来の真冬のような寒さに、体が対応しにくくなっています。薄着をしたときに限って気温が低く、厚着をしたときに気温が高かったとき、人は体調不良を起こしがちです。
そうならないために、12月はとにもかくにもアウター選びをまちがえないこと。一歩室内に入ってしまえば暖かいため、屋外にいることを想定したうえで、アウター選びをすることが大切になります。
アウターの選び方ですが、参考にしたいのは天気予報です。高過ぎた湿度が落ち着き、日本の冬らしいカラッとした湿度の低さを感じられる12月は、天気予報はその日の装いを決める判断材料として最適です。
12月からのアウター選び、具体例
最適温度別に、アウターを分けてみました。
冬は、最高気温と最低気温の気温差がなかったり、1日中曇りの日のような日は数字よりも体感温度が低くなりがちです。そのため、数字だけでなく、天候も考慮してアウターを選びましょう。
【ダウンジャケットの日】
・最高、最低気温の差がない、もしくは差が2度の日
・最高気温が5度以下
・雪の日
・最低気温が10度以下の雨の日
【ウールコートの日】
・最高気温が10度以下
・最低気温が10度以下
・最高気温と最低気温の差が5度前後ある日
【ボア・中綿コートの日】
・最高気温と最低気温の差が5度以上ある日
・最低気温が10度以上
・最高気温が10度以上の雨の日
【トレンチコート・ダウンベストの日】
・最高気温が15度以上
今期は、原材料の高騰や物価高の影響により、どのアウターも昨年より値上がり率が高い傾向です。しかしながら、暖冬の影響により、アウターは早くから割引が実施されていたり、例年ならばセールに決してならないブランドも、割引きが実施されています。
これをチャンスととらえ、年内のうちに新調しておくのもおすすめです。