
前回の記事では「毛穴(肌)は、思春期からのライフスタイルや環境の影響、食生活も要因に…」という話がありました。そこで今回は、「毛穴に効果的な食事・栄養素」について、豊洲内科・糖尿病/形成・美容外科クリニック(東京都江東区)の副院長で形成外科専門医の澤口 悠(さわぐち はるか)先生に教えていただきました。じつは毛穴トラブルは、毎日の食生活も少なからず関係しているんです!
Contents 目次
食べものも大事! 毛穴ケアにつながる食事法(インナーケア)
毛穴ケアの基本は「泡洗顔」、そして運動も効果的。
今回は、毛穴ケアに効果的な食事・栄養素についてと、逆に毛穴トラブルを悪化させてしまう食事について教えてもらいました。
「肌にいい食事で挙げられるのは、発酵食品(腸活)です。腸内環境を整えるという意味でも、納豆やみそ、キムチなどを食べるとお通じにも改善があります。あと、体内の糖化ストレスを軽減する効果が期待できる食品群です。抗酸化作用が認められています。
栄養素としては、緑茶(カテキン)やアスタキサンチンは、皮脂の酸化を抑制する効果があるとは言われています。また、ビタミンB2やB6を含む『チョコラBB』は、ニキビ予防や皮脂分泌をコントロールしてくれます。亜鉛、ビタミンCも皮脂分泌や炎症を抑制する効果が期待できますので、サプリメントで補っていくのもいいと思います。
医療専売になりますが『ワカサプリ』のビタミンC(1日3,000mg)はおすすめです。1日に血中濃度を上げようとすると1,000mg以上飲まないといけないのですが、3,000mgとることでしっかり吸収され、血中の濃度が高まり、エイジング効果が得られます。一般のものは配合量が少なく、血中濃度が上がらないので、ビタミンCを摂取する場合は、配合量が多いものを選ぶのがポイントです。
※高濃度のサプリメント摂取については医師処方のもと、服用してください。服用に心配がある場合はかかりつけ医などに相談することをおすすめします。
控えたい食事は、油を多く使った揚げものや、脂身のお肉とか。砂糖が入った菓子パンやインスタントラーメンなどの加工食品も皮脂分泌を促進する可能性があります。アルコールも皮脂分泌を促進してしまい、ニキビや角栓、毛穴詰まりが確実に出てきますので、過剰な飲酒は気をつけてください」(澤口先生、以下同略)
最近は、リポソーム化されたビタミンCのサプリメントが増えていますが、効果はどうでしょうか。
「内容量がポイントです。水溶性のビタミンに関しては、尿で流れてしまいます。エイジングが目的ならしっかり量をとって血中濃度を高めないと期待できる効果は得られません」
量がポイントなのですね。先生がとり入れている『ワカサプリ』気になります! 一般のものより内容量が多いので、効果も期待できそうです。
あと、食生活をリセットしたりダイエット、腸内をきれいにするなどの目的で断食(ファスティング)を行う人もいると思うのですが、肌への効果は得られますか?
「ファスティングもいいとは言われていますが、極端なものはおすすめしません。例えば、1週間以上の断食でふらふらになったり、体調を崩すまで続けるようなものは、逆に反動で食べ過ぎてしまい、リバウンドを起こし皮脂分泌が過剰になります。やるなら短期のプチ断食でジムや医師の管理のもと行うのがおすすめです。とくにSNSなどの流行りものを自己判断で行うのは注意していただきたいです。きちんとプロトコルのあるようなファスティングをしていただくほうが効果は期待できます」
夏場は、冷えたビールがおいしい季節なので、飲酒量が増える人も多そうです。
揚げものも気づかないうちに食べていますよね…。
毛穴トラブルやニキビを作りたくない人は、栄養素や食事にも気をつけましょう。
次回は「毛穴ケアにおすすめの生活習慣やスキンケア」について教えていただきます!
取材・文/FYTTE編集部