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CATEGORY : ビューティ |スキンケア

医師に聞いた! 夏の日焼け対策に保湿、洗顔はマスト。毎日のスキンケア習慣で毛穴が変わる!

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美肌女性のイメージ

気になる毛穴の目立ちは、スキンケアや生活習慣で予防しつつ、睡眠や運動、食事といった日常生活の質を高めることも重要。そこで今回は、「毛穴レス肌を改善するスキンケア」について、豊洲内科・糖尿病/形成・美容外科クリニック(東京都江東区)の副院長で形成外科専門医の澤口 悠(さわぐち はるか)先生に教えていただきました。5年後、10年後先の肌年齢のために、毎日コツコツ積み重ねが大切ですね!

監修 : 澤口 悠 (医師)

豊洲内科・糖尿病/形成外科・美容外科クリニック 副院長。
形成外科医として大学病院や総合病院で研さんを積む。その後、美容外科医、美容皮ふ科医としても活躍しており、皮ふ疾患の保険診療から美容施術まで幅広く診療を行っている。脂肪吸引のスペシャリストとして、美容整形版『令和の虎』にも出演。化粧品検定1級を取得。
豊洲内科・糖尿病/形成外科・美容外科クリニック

Contents 目次

夏場の毛穴対策。日常生活で気をつけること&スキンケア

スキンケアアイテムのイメージ

とくに毛穴が目立つ夏場、肌トラブルやニキビもできやすく、メイクをしてもかくせません。スキンケアのポイントや、生活習慣で気をつけたほうがいいことを教えてください。

「夏は日焼け対策はマストです。日焼け止めの指標は決まっていて、SPF30以上、PAプラス3以上の日焼け止めを2~3時間おきに塗り直すことがおすすめ。汗で流れて効果がなくなってしまうのでこまめに塗り直すこと。プラス、外出時は日傘や帽子をかぶるなどアイテムの活用も。メイクをしていて塗り直しができない人の場合は、スプレータイプのUVを使うのがいいと思います。

あと夏場は冷房の効いた部屋で過ごすことが長いと思うのですが、意外に肌は乾燥しています。なので保湿をしっかりしていただくことです。汗をかいたら、肌荒れの要因にもなりますので、タオルで必ずふいてほしいです。洗顔ができる場合は行ってください。

毛穴のスキンケアは、肌に合う人・合わない人いますが、ピーリングのものをとり入れるのがおすすめ。クリニックでサリチル酸ピーリングを行うのもいいです。肌に合っていれば角質を月に1回オフするのもありですが、肌が弱くピリピリする人は、ピーリングはさけていただいて保湿を徹底してください。

あとはレチノールを毎日使うことで肌の真皮のコラーゲンを促進し、真皮を厚くしてくれるので、たるみ予防や若々しい肌を維持するのに効果的です。

外用で塗れるビタミンCもおすすめです。皮脂の酸化を抑制し、毛穴を引き締める効果があります。高濃度タイプのビタミンC入りの化粧品は、肌荒れや日焼けしているときに使うと肌がしみることがあるので、日焼けをしていない肌に使っていただくのが前提ですね」(澤口先生、以下同略)

毛穴の汚れをオフできるブラシや、できてしまった角栓を除去するような雑貨系の商品がありますが、活用しても問題ないでしょうか?

「摩擦をさせないものであればいいと思うのですが、あまりおすすめはしません。以前流行っていた毛穴パックは、毛穴を広げてしまう要因になったり、自分で毛穴をいじってしまうと、毛穴の開きやバイ菌が入って炎症を起こし、肌荒れすることもあります。とり入れるなら、摩擦をさせないように週に1回の頻度にとどめるのがよいと思います」

スキンケア×インナーケア(食事や栄養素)。相乗効果で美肌を目指そう!

インナーケアとスキンケアのイメージイラスト

前回のお話しでもふれましたが、スキンケアとインナーケア(食事・栄養素)をかけ合わせることで肌にいい効果を得られる成分を教えてください。

「そうですね。私も飲んでいる『ワカサプリ』は、種類がいろいろあってビタミンCのほかにCとDを配合している商品もあります。ビタミンDを一緒にとり入れると、ビタミンCの相乗効果はあります。また、抗酸化作用や美白作用、免疫力をアップさせるといった効果があるのでおすすめです。

亜鉛は、肌の炎症の抑制(日焼けなど)や毛穴詰まり、ニキビが発生したときに落ち着かせてくれるのでおすすめです。日本人に足りない栄養素なので、1日に15mgでいいのでサプリメントでとっていただくのもいいと思います。
あとは、ビオチン。ビタミンHとも言われているのですが、肌や爪、髪の毛などの健康維持に役立つ大切なビタミンです。市販のサプリメントで購入できます」

ビタミンDは、不足しがちな栄養素ですよね。亜鉛やビオチンはあまり気にしていなかったのですが、チェックしてみます!
あと夏場、洗顔後のスキンケアについて教えてください。夏のスキンケアは面倒になりがちなのですが、しっかり行ったほうがいいでしょうか。

「泡洗顔をおこなった後は、化粧水で保湿→美容液(レチノール配合のものを入れるなど)→乳液までは確実に(商品によっては順番が前後します)。朝の洗顔、スキンケアのあとは日焼け止めは必須。日焼け止めを選ぶ際は、ウォータプルーフなどの強い日焼け止めを毎日使うよりも、水でオフできるようなものがよいです。皮脂や汗の量も増えるためメイクも控えめのほうがいいです。

毛穴が開いている人は隠したい気持ちでリキッドファンデーションを使いたくなると思うのですが、メイクは毛穴詰まりを起こしやすいので、控えめにして、水で落とせるパウダータイプを日焼け止めの上に叩いてもらうくらいがおすすめです。
もし、毛穴やニキビの症状が重症で悩まされている方は、クリニックでの治療を検討するのもありです」

5年後、10年後先の肌年齢のために、毎日コツコツの積み重ねが大切

窓際で遠くを見ながら肌に手を当てる女性

最後に、FYTTE読者に伝えたいことやメッセージがあればぜひ、お願いします!

「最近は腸内環境と皮ふを結びつける考え方が注目されているので、腸活に対する食事と適度な運動(筋トレによる、腕や脚のたるみ予防)、そして、泡洗顔に摩擦レスのスキンケアを組み合わせていくことで毛穴や顔だけでなく、全身のアンチエイジングにつながっていくと思います。

毛穴は、どうしても年齢とともに目立ってはくるものなので、日々気をつけていくことで5年後、10年後先の肌年齢を作っていきます。

少し前から肌育注射が流行っていますよね。肌質そのものを再構築することで肌老化にアプローチする美容医療で、例えば、リジュランやジュベルックなど。肌のハリ感、毛穴の引き締まり効果によって毛穴レスが叶いますが、基本的には自身の生活が整っていないと毛穴自体はよくはなりません。ライフスタイルや生活習慣が整ったうえで美容医療を行うのがいいと思います。

うちのクリニックでは、美容医療には保険診療と自費診療とあり、患者さんの肌を見て保険でできるもの、自費でできるものを提案させていただきますが、今までのエビデンスがそろっているのは基本的に保険診療です。

お伝えしたいのは、流行りの美容医療の効果には個人差や、肌に合う合わないがあるので、SNSなどの情報をうのみにしないように、信頼できるクリニック・かかりつけ医を見つけて相談できるのがいちばん近道かなと思います。

また、美容医療にお金をかけられない、通うのは厳しい…という人も含めて、毎日のスキンケアでコツコツお手入れしていくことは将来の肌年齢を作るために大切です」

とても参考になるお話、ありがとうございました!
外からいいものをとり入れても、自分自身の生活(睡眠や食事、運動など)が乱れていたり、お菓子ばかり食べていては、よくはならないですよね。まずは生活の基盤を見直し、整えることが大事ですね。未来の肌年齢のために、肌と向き合い、毎日コツコツ、ていねいなケアを心がけていきたいです。

この記事を読んでくださったFYTTE読者のみなさんの参考になればうれしいです!

取材・文/FYTTE編集部

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