顔ばかりに気を使い、髪の毛はおざなり…それでもなんとなくキレイに見られるのは、若いときまで。
ある程度の年齢になれば、いくら肌がキレイでも、髪にツヤがなくパサパサな印象があるだけで、老けて見えるもの。
そのくらい髪は肌より、年齢を重ねれば重ねるほど見ための印象を大きく左右するものなのです。
とくに夏は、紫外線によるダメージを受けやすいにもかかわらず、肌よりケアを怠りがち。髪も一気に老けが加速してしまう夏だからこそ、肌ケアに費やすパワーを、髪に半分わけるのが得策なのです。
今回は、ヘアメイクアーティストchihoさんに、夏の日差しでボロボロになった髪を若々しくするためのエイジングケアについて教えていただきます。
Contents 目次
夏のエイジングヘアケアにぴったり!トリートメント
一度ダメージを受けて傷んだ髪は、放っておいても勝手に修復されないぶん、自宅でコツコツと欠かさずセルフケアを行うのが得策です。
そこで使いたいのが、トリートメント。
日焼けした髪は、水分や栄養が失われているため、さわるとゴワゴワした手ざわりが特徴です。
加えて広がりやすく、毛先がパサパサした印象。
トリートメントはただつけるのではなく、目の粗いコームを使って毛先全体にいきわたるようにつけることがポイントです。
そのあと、ホットタオルやシャワーキャップで髪をしっかり包み込み、トリートメントの浸透を、よくしてあげることが必要。
「そんなのできない」という女性は、トリートメントをつけてすぐに流さず、5分ほどおいておくだけでも効果的です(chihoさん)
夏のエイジングヘアケアに欠かせないアイテム
お風呂上がりにスキンケアをするとき、当たり前のように肌には化粧水をつけたりしますよね。
ぜひ髪にも同じように化粧水、すなわちヘアミストでうるおいを与えてください。髪の中間から毛先にかけてヘアミストをつけたあと、ヘアオイルをつけるようにしましょう。
くり返しになりますが、髪も肌と同様です。
スキンケアの最後のフタの役わりと同じように、ヘアオイルはトリートメントやヘアミストで髪に浸透させた栄養や水分の蒸発を防ぎながら、そのあとにかけるドライヤーの熱から、髪を守ってくれます(chihoさん)
夏のエイジングヘアケアに欠かせない意外なもの
夏になると、ヘアカラーをしている女性は髪の色あせ、つまり色が明るく抜けてしまうことで、その様子がやつれた姿にも見えてしまいますよね。
すぐに美容院に行けたらいいですが、「まだしばらくは行けない…」というときには、自宅でできるカラートリートメントをしてみてください。
通常のトリートメントと同じように、シャンプー後につけて5分から10分程放置して洗い流すだけ。
キレイな髪色になるだけでなく、トリートメント効果も果たしてくれます。
白髪を目立たなくするものから、自然な色まで種類は豊富なので、まずは使ってみてください。
トリートメントのところでお話したように、こちらもつけたら目の粗いコームでとかして、放置時間を長めにすると、色も入りやすくなるのでおすすめです(chihoさん)
肌にかけている情熱を、ちょっと髪に注ぐだけで思った以上に成果があがるのが、夏のエイジングヘアケア。ぜひやってみてくださいね。
取材・文/高田空人衣