湿気の多かった夏から秋に変わると、突然始まるお肌の乾燥...。肌の不調と季節の変わり目はリンクしていることが多いけれど、乾燥となると、いち早く手を打たないと冬までずーっと悩まなければなりません。そんななか、女医が日々実践している保湿ケアを紹介。入浴、スキンケア、食事...どれもほんの+αでできる簡単なことばかりです。
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一枚羽織るものがほしくなったら、保湿ケアに力を入れて
産婦人科医の丸田佳奈です。
秋になり、気温や湿度の変化と共にお肌の調子も変わってきました。
秋は乾燥しやすい時期です。夏になる前と変わらないように感じますが、乾燥しやすい原因は気温と湿度に関係があります。春に比べて湿度が低いので乾燥した空気により肌の水分が奪われてしまいます。また、夏に受けた紫外線や暴飲暴食、冷房による肌へのダメージも加わって、肌の乾燥をより悪化させるのです。
乾燥の影響は肌に限った事で無く、喉などにも影響を与え、風邪をひきやすくなったりアレルギーが悪化しやすくなります。
実際に夏から秋にかけて肌の変化や不調を感じる人は少なくありません。特にスキンケアや生活習慣を大きく変えたわけではないのに、肌の調子が毎年悪くなるのはこのせいです。
上に一枚羽織るものが欲しくなったくらいから、乾燥を意識した生活習慣を取り入れるようにします。
乾燥させない入浴法&洗顔法
肌を温めることは血流促進になり美肌対策にとてもいいですが、温める時間が長ければ長いほど乾燥につながるので、湯船につかる時はぬるめの温度で10分以内にします。
皮脂をとりすぎてしまったり傷つけてしまう原因になるので、体や顔は手で洗います。
洗顔は夜はしっかり行いますが、朝は夜に比べてそれほど汚れていないので洗顔料はおでこや鼻のみにつけ、Tゾーンのよぶんな皮脂を落とすだけにしています。
乾燥が一番すすむのは洗顔後に肌が冷めるときなので、洗顔後はできるだけ早く、遅くても5分以内にスキンケアを開始します。
昼間のケアでは保湿用の化粧水スプレーは使いません。化粧水は成分がほとんど水なので、使用後に蒸発してしまい保湿には逆効果となる場合があります。昼間の保湿は、普段使用している化粧水+乳液やクリームのケアを簡単に行います。
体の内側からの水分補給もとても大切です。意識してこまめに水分をとるようにしています。冷たいものは控えめにし、生姜湯や白湯など体を温める効果のあるものを選びます。
セラミドが豊富なこんにゃくやしらたきの鍋
食事でおすすめのメニューは「豆乳キノコ鍋」です。この際に欠かしたくない食材はこんにゃくやしらたき。肌の水分を保つセラミドの原料となる成分が豊富です。また、大豆はたんぱく質を、かぼちゃやニラ、春菊などの旬の鍋にあう食材はビタミンAを多く含み、美肌に効果的です。また、きのこは食物繊維が豊富なので、腸の調子を整えてくれます。
乾燥と気温の変化で体調が崩れやすいこの時期。日常生活にちょっとした工夫を加えて、元気にキレイに乗り切りましょう。