気温も日差しも穏やかな秋。じつは今の時期こそが、美肌をつくる大チャンス! そのために必要なのは「肌の負担を減らすメイク」なのだとか。アラフィフになっても奇跡の美肌を誇る美容研究家・岡江美希さんに、そのコツを伝授していただきましょう。
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スキンケアの効果が倍増するデイリーメイク術
湿度も気温もじょじょに下がってきますが、秋は肌のコンディションも何となく落ち着いてくるという人は多いのではないでしょうか。そんなときこそ、しっかり美肌貯金をしておきたいもの。
おすすめの方法は、ベースメイクを「UV下地と仕上げのお粉」のみにすることです。カバー力が高いのは何と言ってもリキッドファンデーションですが、これを極力やめるのがコツかしら。
「リキッドファンデのほうが肌はしっとりするのでは?」と思っている女子が多いけれど、リキッドファンデーションって、肌に負担になりがちなものがいろいろ入っているのよね。だからデイリーメイクくらいのときは、これをすっぱりやめてみて。すると肌の負担が減るから、スキンケアの効果もグンと上がるんですよ!
それだけだとどうしても毛穴が目立っちゃう…という人はぜひ、メイクの前に軽くマッサージをしてみて。毎回必ずしなくてもいいけれど、2回に1回くらいはしておきたいですね。メイク前のスキンケアのタイミングでマッサージをすると血流がよくなり、毛穴が締まります。マッサージは目の周りや頬だけでなく、歯を食いしばったときに盛り上がる部分=咬筋(こうきん)をもみほぐし、首すじのリンパを流すことも重要。これをやっておくと、サンゴ礁のように開いた毛穴もキュキュッと締まるのよ。
ちなみに私が愛用しているのは、トップの写真で使用しているマッサージ器具の「リファ」。それも、一番小さいサイズの「リファエスカラット」が、断然おすすめです。
ポイントは、「自分の指」みたいに使えること。いうなれば、「コロコロする指」って感覚です。リファのマイクロカレントとかの性能というよりは、サイズ感が気に入ったの! 始めて機内販売のカタログでコレを見たとき、「これこれ! このサイズしかないわ!」と、その場で即お買い上げ。今はこれが一番、リンパを流しやすい道具ですね。ついでに後頭部をコロコロ刺激しても、最高に気持ちいいんです。メイクの上からでもスキンケア後でもお風呂の中でも、指でマッサージしている感覚で、いつでもどこでも使ってOK。
もうひとつ、美肌貯金のためにぜひ実践していただきたいのは、「メイクをしたまま夕飯を食べない」こと。
帰宅したらすぐ、メイクを落としてください。その後の家事もあるからゆっくりスキンケアできないけれど、まずは取り急ぎ化粧水だけつけておけばいいわ。それだけだと乾燥するという人は、適当なオールインワンゲルでもアバウトに塗っておきましょう。そしてお風呂に入ったときにもう一度洗顔し、その後にいつものスキンケアをゆっくりするんです。
メイクをしているときの肌は、常に戦っている状態。だからそこから早く解放してあげて、保湿タイムを増やしてあげたいですね。高価な美容液を使わなくても、このひと手間で肌はグッと美しくなりますよ。夏の肌ダメージから回復させ、冬の季節に備えるためにも、秋は養生の時間。肌を労わるメイクを意識して、美しさに磨きをかけてくださいね。
取材・文/木下 頼子