エステティシャンである筆者が受ける悩みで多いのが「ほおの毛穴が広がって目立ってきました‥」。じつはこれ、単に毛穴が広がっているだけではなく、お顔の皮膚がたるみ始めているサインということをご存じですか? それらのたるみ毛穴がなぜ起こるのか? たるみ毛穴を予防する方法などをお教えいたします。
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■たるみ毛穴のメカニズム
まず、お顔にある毛穴からは毛が生えていたり、皮脂や汗を分泌しています。それらによってお肌を外敵から守ったり、お肌のコンディションを整える役割でもあります。しかし、お肌の質やタイプによって毛穴が目立って見える人とそうでない人がいます。
以前はそんなに目立たなかったのに、ほおの辺りの毛穴が目立って見えるようになった‥というお悩みが多いのですが、お顔の構造の基本は、骨の上に筋肉があり、血管がはり巡らされ、脂肪があり、皮膚組織があります。特に顔やほおの場合は子どもの頃はぷるんと丸みのある場所であり、表情によってよく動く場所でもあります。
そんなお顔の構造と年齢とともに筋肉が衰えたり皮膚の弾力が減少することで、以前は皮膚の真上にピンっと乗っていた皮膚がたるんで下がってしまったために肌表面にある毛穴が引っ張られたような状態となり、毛穴が目立って見えることが特徴です。
■毛穴の開きはどのようなタイプ?
(1)乾燥毛穴
肌表面が乾燥しやすく、カサカサとして潤いが少ない状態は、肌内部の水分量も少なくキメや透明感が低下しています。そうすると毛穴が開いたように目立つこともあります。
(2)詰まり毛穴
皮脂や古い角質が詰まったり、黒ずみがある毛穴の場合はクレンジングや洗顔で汚れを落とすことはもちろんですが、スキンケア不足によって、肌代謝が乱れ、汚れをスムーズに追い出すことができていないケースもあります。肌が水分不足、油分不足の状態です。
(3)たるみ毛穴
ほおの辺りにある毛穴がよく見るとしずく型のように目立って見えることが特徴。スキンケアによって引き締めることはもちろん、表情筋を鍛えることもポイントです。
■たるみ毛穴の予防法とは?
(1)クレンジング・洗顔でメイク汚れや皮脂汚れをていねいに落とす
クレンジングはケチらずに、少し多めの量を手に取り、メイク汚れを浮かすようになじませてから洗い流しましょう。ジェルタイプのクレンジングはお肌の摩擦、洗い流した後の乾燥感を感じにくいのでオススメです。洗顔も泡だてネットなどを使ってキメの細かい泡を立ててお肌の上で泡を転がすように洗いましょう。朝は洗顔料のみを使用して寝ている間にたまった皮脂汚れやホコリなどをぬるま湯で洗い流しましょう。
(2)毛穴の開きが気になるなら引き締め効果のある化粧水
化粧水もさまざまなタイプのものがありますが薬用タイプのものやハトムギ成分が入っているものやビタミンCが含まれている美白化粧水は保湿タイプのものよりも引き締め感を感じやすいのでオススメ。
コットンがひたひたになるくらいにたっぷりと化粧水をとった後、お顔全体に化粧水を広げたら全体的に優しくトントンとパッティングをおこないましょう。化粧水がしっかりと浸透するだけでもお肌のキメは整い、毛穴がキュッと引き締まりやすくなります。
(3)冷たい美白シートマスクをプラス
シートマスクを冷蔵庫で冷やしておき、化粧水の後に乗せるだけでお肌をさらにキュッと引き締めます。お風呂上がりや洗顔後は毛穴が開きがちになるので化粧水の後にシートマスクをセットにするのがとても効果的です。
(4)乳液とクリームで水分を逃さない
毛穴の開きを目立たせないためには「保湿」はマスト。化粧水とシートマスクは水分、乳液とクリームは油分です。この水分と油分の両方が補われることで肌のバランスが取れ、皮脂のコントロールにもなりますので、必ず保湿スキンケアを意識しておきましょう。
(5)プロの手を借りて表情筋を引き締めるケアを定期的に取り入れる
たるみ毛穴や毛穴の開きが気になる人は肌のタイプによってもさまざまですので、プロに確認してもらい、イオン導入でビタミンCを導入したり、パックで引き締めたり、表情筋のトレーニングなどを提起的に取り入れることも大切です。
日々のスキンケアだけでは補えきれない肌の奥の部分をエステサロンやクリニックでケアすることもたるみ予防やエイジング予防のひとつです。
このように「毛穴が気になる」といっても人によって感じ方はさまざまであり、肌の質やタイプによっても原因がそれぞれです。ただし共通して言えることは、スキンケアで保湿をしながら表面の引き締めケアを日々おこなうことと肌内部の引き締めケアでダブルアプローチをしていくことが大切です。ぜひ参考にしてみてくださいね。