その人らしさや表情がいちばん現れるのが眉。メイクアップアーティストのレイナさんは「顔の印象を左右するのは眉。眉メイクのタイミングを聞かれたら、迷わずベースメイクの後とお伝えします」と話します。「優しそう」「仕事で頼れそう」「素敵な人」など自己演出も眉が肝心です。
今回は、メイクアップアーティストのレイナさんに大人の眉メイクについて教えていただきます。著書の『いくつになってもキレイになれる』(主婦の友社)からご紹介していきます。
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眉の生え方別、アイテム選びで失敗知らず
基本的にどんな眉も描き方は同じですが、それを自分の眉に生かすための助けになるのがアイテム選びです。ペンシル、パウダー、リキッドと、さまざまありますが、眉の生え方によってアイテムを使い分けると、自然な眉が描けます。
眉のない方→リキッドアイブロウ+パウダーアイブロウ
眉の薄い方→パウダーアイブロウ+ペンシル
眉の太い方→ペンシル眉+眉マスカラ
最も一般的なペンシルは、毛を1本1本描けるので、眉の下辺のきちんと感を出したり、毛量が多い方に最適です。
また、パウダータイプはふんわりと色がのるので、細眉や眉が薄い方には欠かせません。
眉が生えていない部分を埋めるためには、筆ペンタイプのリキッドがオススメです。ペンシル同様に1本1本の毛を描けますが、密着度が高いため地肌に自然な眉を描けます。
眉の下辺だけ描けば、自然な眉になる
眉を描くとき、左右差が気になるあまりについ、眉頭や眉山をいじってしまう ものですが、実際のメイクで大切なのは、じつは眉の下辺です。
下の線をハッキリ描くと、そこが影になり、逆に眉の上側は飛び出して見えるため、自然で立体的に仕上がります。
眉メイクは、眉の下辺と眉山から眉尻にかけての上辺さえきちんと描けばOKです。眉頭や眉の上は、生えている毛を生かすだけで十分。
まずは口角から目尻の延長に眉尻の位置を決め(1)、黒目の内側と眉尻の点をなんとなくの線で結び、眉の下辺を描きます(2)。
デッサンのように短い線をシュッと描いてつなげれば十分です。次に眉山と眉尻の点を結ぶように線を引きます。このとき黒目の外側から目尻にかけてのカーブと平行になるように意識してください(6)。2と6の線からはみ出る毛は、ハサミでカットするかコンシーラーで消してみると、眉の理想形が浮き上がってくるはずです。
あとは今引いた線の中を軽く埋めて(4)、眉頭をぼかせば (5)完成です。
眉頭の色を鼻すじに伸ばせば、 アイシャドウいらずの立体顔に
毛のある眉頭から色をのせると、「はじめにのせた部分が濃くなる」法則で眉頭が強く、険しい表情に見えてしまうことに。
あくまで「眉頭のメイクはいちばん最後にうっすらと」が基本です。
眉頭の位置の目安は、小鼻のふくらみの延長上です。ここより内側になるとキリッとした印象が強まりますし、ここより外側にするとほがらかな印象が強調さ れます。
眉が描き終わったら、最後に、眉頭から鼻すじにかけてのへこんだ部分に、指の腹を使ってなでるように、眉頭にのせた色を移します。このひと手間で鼻すじから自然に眉がはじまり、眉山に無理な角度をつけなくても、立体感のある目元が完成します。
自分を信じて何かひとつでもトライしてみることで、キレイの歯車が回り始めます。
参考書籍
レイナ著『いくつになってもキレイになれる』主婦の友社
文/庄司真紀