クローゼットの中は洋服であふれているのに、着たい服が見つからない…。どうしてこうなるのかというと、着たい理由よりも“着たくない理由”が、その服にはあるからです。着たくない服は、デザインはいいけれど、自分には最悪に似合わない…というケースがほとんど。ということは、購入前の試着時に、自分の体に合う、合わないを、正しくチェックできるようになれば、ムダな服を買わずに済むはずです。
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似合わない服とは?
クローゼットの中に押し込まれている“着ない服”の中には、自分の好きなデザインではなかった(なくなってしまった)という服のほか、一度着てみて“似合わない”と感じた服もあるはずです。似合わない服は「体に合っていない」、これが大きく関係しています。
しかも、体に合っていないという自覚がないまま、その時々の流行や、お店や商品の雰囲気、試着したその場の雰囲気になんとなく流されて、体に合わない箇所を購入前に確認していないことがほとんど。だから、家に帰って冷静になってから着たときに、初めて「なんだかイメージと違う」「こんな服だったっけ?」と、気づくのです。
このように「似合ってないのに似合ってるように見える魔法」がとけて現実に戻ったとき、その服を着るのがイヤになってしまい、「せっかく買っても着ない」という状況を招くことに。
では、そのような失敗をしないためには、試着時にどのようなことに気をつければよいのでしょうか?
アウターは、ここをチェック!
まずはアウター。重ねる服の厚さを想定して試着するのが基本。例えばスプリングコートを試着する場合、真冬の厚手のニットを着て試着をするのはNGです。また、ブラウスなど薄手のものも、最近はそでがゆったりとしているものが多いため、これらを着ていてもそでのおさまりがいいかも確認が必要です。
それから、合わせたいボトムをはいてお店に行くことも大切。
一見かわいく見えるデザインの服も、「着ると変!」「合う服がない!」ということになりかねません。合わせたいアイテムを着て行けばイメージもしやすく、このような事態を、極限まで避けられます。
アウターを選ぶときは、まずは肩が合っているかをチェック。トレンドのオーバーサイズのものはさておき、なんだか「服に着られている」感じがあれば、それはサイズも気持ちも合っていない証拠です。
そしてアウターの前のジップやボタンを開けたまま、横のラインをチェックしましょう。このラインがすっきりして見えるかが判断基準。そして前を留めたときに、不自然にボタンやジップがひきつっていないかも確認してください。
できることなら、試着時にうしろ姿を見て、自分の好むシルエットが出ているかを確認しましょう。大きめの手鏡を持参して、合わせ鏡で確認してもいいですし、店員さんに、うしろから見た姿を写真にとってもらうのもおすすめです。
トップスは、ここをチェック!
ジャケットやコートは試着しても、Tシャツやニットは試着しないという人は多いもの。しかし、たんすの肥やしにしたくなければ、トップスの試着時間をめんどくさがってはいけません。
トップスの試着において、もっとも確認しておきたいのは前と横のシルエットです。
バストラインが影響して、太って見えたりするものはNG。近くからと、遠くから、両方からの自分の姿を鏡越しにチェックしてください。
ネックの広さや素材で、シルエットの出かたは千差万別です。
トップスを山ほど持っていても、いつも着るものがないと嘆いている人は、このチェックポイントを覚えておきましょう。
ボトムスは、ここをチェック!
スカートならヒップのラインをチェック!
確認すべきはうしろ姿。お尻が下がって見えたりしたら、その服は即アウト。うしろ姿美人に見えるかどうかを試着時に確認しましょう。
そしてパンツにおいては、うしろ姿が大切かと思いきや、チェックすべきは前と横姿。
太ももあたりに横じわが目立っていたら、それはNG! サイズが合っていません。
1サイズあげてみると、合う可能性大。デニムのように、前でボタンを留めるなら、ボタンがラクに留められるくらいのサイズがベストです。
ボタンホールのボタンが引きつった状態なら、そのパンツは体に対して小さいということです。横から見たときに、この状態のパンツは決まってお腹がぽっこりしているように見えています。
また、腰まわりにパンツの生地があまり過ぎていたり、お尻と太ももの境目に、生地があまり過ぎているのもNG。サイズが大きい証拠です。
眺めてステキな服が、着てもステキな服とは限りません。
ぜひ、新しい服選びに役立ててくださいね。