湿度がグッと高くなる、悩ましい時期がやってきました。今の日本といえば、いつの間にかすっかり亜熱帯化! 不快指数が高まるだけでなく、髪のうねりやふくらみといった「まとまらない問題」について悩んでいる人も増えているのではないでしょうか? そこで今回は、美髪にも注目が集まる美容研究家の岡江美希さんに「ジメジメする時期のヘアケア」について伺いました。
Contents 目次
「まとめ髪」で美しい後ろ姿を作るコツ
私も長年、「まとまらない髪」には苦労してきました。梅雨時に湿気の影響を受けることはもちろんですが、私の髪ってなぜか、前へ向かって生えているんですよね…。だからそれを無造作に伸ばしたままにしておくと、まるで「お菊人形(着物姿でおかっぱ頭の日本人形の髪の毛が伸びるという怪談話)」(ちなみに怖いお話が苦手な人は、「お菊人形」を検索しないでくださいね!)。
色っぽ~く髪をかきあげたいのに、ざんばら髪を強調してしまうだけという悲しさ。昔はそれが嫌で嫌で仕方がありませんでした。まとまりにくいがゆえ、「夜会巻き」も上手にできなかったわ。でも、長年あれこれ試して苦戦した結果、最近や~っと! 夜会巻が自力で上手に作れるようになってきました。和装するときなどは、美しく髪をまとめるのが必須になってきますから、本当によかった。
さて今回は湿度の高い時期に髪をどうケアするかというお話でしたね。それは、私がどんなヘアケアをしたら、まとめやすい髪になったかというお話に、ヒントがあります。答えは6~9月の間、「髪を傷めないよう、きれいにまとめておく」に徹するのが勝負だと思っているんです。
この時期は、湿気で広がった髪をムリに落ち着かせようと必要以上になでつけたり、強い紫外線にさらされたりすることが、髪にダメージをあたえます。ですから極力それを防ぐため、日常生活では常に「まとめ髪」にすると決めてしまうんです。そして髪をまとめるときに大切なのは、「ヘアゴム」を使わないこと。毎日ゴムで同じ場所を縛っていると、そこに負荷かかかり切れ毛になりやすくなるからです。
私が日ごろやっている定番のまとめ髪アレンジは、シュシュを2個使うこんな方法です。これならさまになるうえ、ダメージも最小限という一石二鳥。まとめがみがキマらない~なんて人も、ぜひやってみてくださいね。
美希流、美髪を作るまとめ髪
1.シュシュはふたつ用意
2.2か所で結び、「十字」にする
3.2をかんざしでひとつにまとめる
※シュシュ1個よりシュシュ2個合体させたほうが断然華やかです!
そして仕上げには顔周辺の後れ毛を、椿オイルやヘアクリームでピシッとさせておくとさらにキマります! 清潔感が生まれるうえ、湿気や紫外線から髪を保護できるわ。梅雨から夏の終わりまで、私はいつもこうやって髪をまとめます。そうすると秋になって髪を下ろしても、キレイなままでいられるのです。
昔はあんなにまとまりにくくて困っていたのに、コレを徹底して守ったことで、すっかりサラサラの扱いやすい髪になりましたよ。美髪を目指すなら、まずは紫外線と湿気からガードしてあげること! ぜひやってみてくださいね。
*写真は本人によるもの
取材・文/木下 頼子