ジリジリ照りつく日差しを肌で感じると、日焼け止めを塗っているのに日に焼けている感じがして、日焼け止めの効果が不安になることはありませんか? じつは、優秀な日焼け止めを使っていても、日焼け止めの塗り方自体に問題があることに気づかず、日焼けをしてしまうことはよくあることなのです。お金をかけて日焼け止めをとっかえひっかえする前に、まずは正しい日焼け止めの塗り方をおさらいしましょう。ヘアメイクアーティストchihoさんに教えていただきます!
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日焼け止めが効果的になる土台作り
素肌が乾燥していると、もうそれだけで日に焼けやすいため、日焼け止めを塗る前は、スキンケアでしっかり肌を保湿することが日焼け止め効果のアップにつながります。
夏だからと、化粧水のみでスキンケアを終わらせる人が多いのですが、乳液などを使ってうるおいのフタをしっかりしてから日焼け止めを塗りましょう。
うるおいのフタがないと、それを補おうと皮脂の分泌が過剰になるため、お肌のベタつきが起こって化粧崩れを招き、結果日焼け止めが落ちてしまいます(chihoさん)
日焼けが最高に気になる20分前がベスト!
じつは、紫外線に当たる直前に日焼け止めを塗っても、日焼け止めが肌になじむまでの時間で焼けてしまうんですね。ですから、外出するちょっと前に、余裕をもって日焼け止めを塗るようにしましょう。
そしてここがポイント。一度日焼け止めを塗ったら、もう塗らなくて大丈夫だと思っていませんか?
まさにこれが、日焼け止めを塗っているのに日焼けしてしまう原因のひとつ。日焼け止めは、2〜3時間おきに塗り直すことが必須です。
SPF値やPA値が高いものでも、2~3時間おきに塗り直さないと、汗や皮脂によって日焼け止めそのものが落ちてしまうので、数値が高いからといって安心はできません。
とはいっても、日焼け止めクリームの重ね塗りが苦手な人や、化粧崩れが気になる人もいるでしょう。その場合は、飲む日焼け止めやスプレータイプの日焼け止め、パウダータイプの日焼け止めなど、手軽に使えて、かつ持ち運びが便利な日焼け止めを活用しましょう(chihoさん)
塗る量が、少なすぎます
日焼け止めを塗って、ちゃんと日焼けを防ぐためには、適切な量を使用することが必須。
日焼け止めによって適切な量は異なりますので、まずは製品に書いてある使用量の確認を必ず行ってください。
では、顔まわりに日焼け止めを塗るときの正しい塗り方をご紹介します。
ひとつの目安として、顔に塗る日焼け止めによくある、サラサラしたみずみずしい乳液タイプは、10円玉大が適正量です。クリーム状のものは、1円玉大を目安に使いましょう。
適正量を出したら、顔の広いところにあたるおでこ、両ほお、鼻を中心に、外に向かって3本指の腹を使ってていねいに伸ばします。
そのあと、再び10円玉大を目安にとって、首、デコルテ、首のうしろ、耳まで同じように伸ばしていきましょう。
ちなみに、体に塗るときは日焼け止めをストロー幅の線上でスーッと肌に出してから塗っていく、“ストロー塗り”をするとムラになりにくくおすすめです。
多くの人は、適正量よりずっと少ない量しか使っていないことで、日焼け止めの効果が下がって日焼けをしてしまっています。
また、ムラなくていねいに塗ること自体、量が少ないと難しくなるため、日焼け止めの効果が半減してしまうのです。
シーズン終わりに、今年買った日焼け止めを使い切るくらいが、しっかり適正量を守って焼けない肌作りができた目安になります。
ワンシーズンで日焼け止めを1本使い切れない場合は、量が少ない、もしくは塗り直しをしていないサインだと思って。この夏はこれらのことを踏まえながら、日焼け止めを使ってみましょう(chihoさん)
焼けやすい場所は、2度塗りを徹底
とくに日焼けやすいTゾーンとほおの部分は、一度顔全体に日焼け止めを塗ってから、再度重ね塗りをすることを徹底してください。
指の腹でトントンと置くようにしながら重ね塗りをすることで、とくに焼けやすいこれらの箇所の日焼けを防ぐことができます。ほおのシミが気になる人は、2度塗りがマストです。
日焼け止めを塗り終えたら、最後にティッシュオフ(※ティッシュを1枚にはがして、あぶらとり紙のように顔をおさえる)をして、顔の余分な脂を抑えてからメイクをすると、真夏のイヤ~な化粧崩れの防止にもつながります(chihoさん)
この夏買ったばかりの日焼け止めを使って、早速トライしてみましょう!
取材・文/高田空人衣