スプレーしたり、シートで拭いたりと汗対策に励んでも、真夏はちょっと外に出ただけで汗がタラ~リ。ニオイだって気になります。
予約3か月待ちの生活習慣改善サロン「Flura」を主宰する小林麻利子さんにうかがう、【睡眠のお悩み解決】。今回は、夏の“汗&ニオイ問題”を解決していただきます。
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CASE10
真夏は通勤時から汗をかいて、ウンザリ。外出も多くて、そんなにこまめにケアできず、汗やニオイが不快にならない、いちばん重要な対策法が知りたい!
小林先生のお答え
入浴していい汗をかけば、ニオイも気になりません
入浴と快眠で、自律神経を整えて
汗は本来、サラサラしていて蒸発しやすく、あまりニオイがしないもの。お風呂上がりにじんわり汗をかいても、それほど不快に感じませんよね。ただ、こうしたいい汗と違って、自律神経が乱れて汗腺をうまく働かせることができないと、ベトベトした悪い汗をかくようになってしまいます。余分な成分を含んでいてニオイが発生しやすく、蒸発もしにくいのです。
ですから、いちばん必要なのはいい汗をかけるように自律神経を整えることです。自律神経の乱れは、ずっとエアコンの効いた室内で過ごしたり、ふだん睡眠不足の人が陥りやすいので、季節を問わず毎日お風呂に入ってよく汗をかき、夜はしっかり眠りましょう。入浴中は、10~15分浸かるのもいいですが、湯船から出たり入ったりを何度かくり返して体温を上げ下げするのも、汗腺の機能が鍛えられるのでオススメです。
自律神経の機能を高めれば、暑いときにきちんと汗を出して体温を下げることができるので、夏バテや熱中症の予防にもなります。就寝前から早朝にかけて、しっかり体の内側の深部体温が下がれば眠りの質も高くなり、さらに自律神経の機能も高まります。
マイクロバブルで汚れを落とす
サラサラしたいい汗でも、肌の表面で汚れや皮脂と混じり合って常在菌に分解されると、ニオイが発生します。肌の汚れを落とすためにも入浴は大事。体を洗わなくても、お湯に浸かるだけで汚れの45%が落ちたという実験データがあります。さらに炭酸ガス入りの発泡入浴剤を入れた湯に浸かれば、わずかな差ですが汚れ落ちの程度がアップしたというデータも出ているのです。
ちなみに私は、「ホットアルバム炭酸泉タブレット」という会社が出している「ホットタブ重炭酸湯」という入浴剤を使っています。湯船に入れるほか、専用のシャワーヘッドにセットすると、シャンプー不要で頭皮や髪の汚れをスッキリ落とせるのでオススメです。
入浴剤だけでなく、現在、浴槽やシャワーヘッドで超微細な気泡を発生させるマイクロバブル浴が注目されています。マイクロバブルは直径0.1㎜以下、さらに微細なウルトラファインバブルは0.001㎜以下の気泡を発生させて、浴槽に入れると体がしっかり温まると同時に、毛穴に入り込んで汚れを取り除くので、汚れがもっとキレイに落ちて、汗のニオイの予防効果も高いはずです。
足湯→保湿でニオイを防いでツルツルに
最後に、素足にサンダルで過ごすことが多い季節にピッタリの“足のニオイ+ガサガサ対策”の方法をご紹介します。
まずは湯船に浸かるか、それができないならせめて足湯をしましょう。足湯のためには、小さな洗面器ではなく、両足の裏全体がすっぽり収まる桶を用意します。熱めの湯を内くるぶしがつかる深さまで入れて、足を入れます。その間、シャワーヘッドに背を向けてシャワーを出しっ放しにして、髪を洗います。
ヘアトリートメントまで終えて、足裏の皮膚がふやけたら、足裏をほぐすように手で軽くもんでさらに血流を促します。そのあと、水気を拭いてからクリームを塗って保湿しましょう。足裏がガサガサだと汚れもたまりやすく、ニオイの原因にもなります。誰にでも見せられるツルツルのかかとを目指してお手入れすれば、ニオイ対策と女子力アップの一挙両得です!