暑い夏。汗をかく時期に、パンプス、スニーカー派を悩ませるのは、足のニオイではないでしょうか。「今夜の飲み会、靴脱ぐの!?」という、突然の事態にあわてないためにも、足のニオイケアはしっかり行いたいですね。フットケアに詳しい、埼玉県済生会川口総合病院皮膚科主任部長の高山かおる先生に、足のニオイケアについて伺いました。
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靴を脱いだときのもわっと漂う足のニオイ。なぜ、あんなに臭うの?
足のニオイ、靴を脱いだときに、恥ずかしいですよね。どうして足は、あんなに臭うものなのでしょうか。
「足裏は汗腺が集中していて、汗をかきやすく、ムレやすい場所です。この汗や足裏の角質が、皮膚の表面に棲みつく常在菌によって分解されたニオイが、足のニオイです。このニオイのもとは、納豆などにも含まれるイソ吉草酸(いそきっそうさん)という低級脂肪酸で、少量でもツンとしたニオイがします」(高山先生)
足のニオイケアの3つのポイント
このニオイ、どうすれば防げるのでしょうか。足のニオイケアを紹介します。
■足のニオイケア
足のニオイケアのポイントは、よく洗う、制汗&除菌、靴を見直す、この3つです。
●足をよく洗う
殺菌、抗菌成分などを配合した薬用せっけんなどで、足を洗います。石けんはスポンジなどで、よく泡立てて使います。指と指の間、爪と指の間、足裏の指のつけ根など、汚れや角質がたまりやすいところも、ていねいに洗いましょう。
●制汗スプレーや抗菌スプレーでニオイを抑える
足裏の汗や菌がニオイのもとになります。「靴をはく前に、制汗剤やAgなどの抗菌作用のフットケアアイテムを使うといいでしょう」(高山先生)
汗とニオイの両方をおさえるデオドラント用品をはじめ、足のニオイを抑えるフットケアアイテムにも、スプレー、ジェル、クリーム、パウダーなど、さまざまなタイプが市販されているので、自分に合うものを見つけましょう。
●靴を見直す
「靴にも、ニオイのもとになる菌が繁殖したり、足のニオイがうつります。天然皮革製など通気性のよい靴がおすすめです。同じ靴を毎日はき続けるより、一日おきに違う靴をはいたほうが菌の繁殖やニオイを押さえられます。スニーカーなど洗える靴なら、定期的に洗うことも大切です」(高山先生)
これで足のニオイ対策はばっちり。いつ靴を脱ぐことになっても安心ですね。
取材・文/海老根祐子