顔のケアはていねいにしているのに、首のケアはほとんどしていない…なんてことになっていませんか? 若いころは気にならなかったのに年齢とともに気になり出すのが首のシワ。今回はエステティシャンである筆者が首のシワを深くさせないスキンケア法についてご紹介します。
Contents 目次
なぜ首にシワが入るの?
「くっきりと横に線が入って元に戻りにくい」「さわったときにハリ感がなくなった気がする」など、年齢とともに気になるのが首のシワ。首にできるシワは大きく分けて2つあります。
【横ジワ】あごを引いたり、枕の高さなどで入りやすい
ふだんの生活で首を上下左右に動かしたり、枕の高さが高い、姿勢が猫背、あごを引いた姿勢になりがちなど、年齢が若くても首の横ジワはできます。
日常生活で同じ場所にくり返し定着してシワが入ることで、ふと気づいたときにシワが深くなったように感じることもあります。日ごろから首にシワが入りやすい姿勢や体勢をしていないか見直してみましょう。
【縦ジワ】乾燥や年齢により肌の弾力(ハリ)がなくなると入りやすい
縦ジワの特徴は、あごの裏側からのどのあたりにかけて細かな縦線シワが入ることが特徴です。
この原因は肌表面の乾燥によってうるおいがなくること、肌のハリ感を保つコラーゲンの減少、フェイスラインの筋肉の衰えが原因でシワが目立って見えます。日ごろからていねいに保湿ケアを行い、フェイスラインがたるまないように引き締めておくことが大切です。
首のシワを深くさせないためのスキンケア法
(1)洗顔後、化粧水を手にとり、2~3回くり返しながら首全体に化粧水をなじませます。
(2)コラーゲンやヒアルロン酸が含まれている美容液やシートマスクでパックをします。
(3)オールインワンジェルなどで保湿をしながら、鎖骨の上にあるくぼみ部分に手のひらを密着させて、首の後ろの骨(頚椎/けいつい)に向かって、皮膚を持ち上げながら流します(約30秒)。
リンパの流れを促すときは、上(耳下腺)から下に流しますが、首もとのたるみやシワ改善目的の場合は持ち上げるように上に流します。
頭皮や顔の皮膚や筋肉がゆるむと、首もとにたまるようにもたつき、シワが入ります。なので下から上に流すことでたまっている脂肪や皮膚を持ち上げて首もとのたるみ予防をします。さらに、たるみを持ち上げた上で、シワの部分をしっかりと保湿することで皮膚がふっくらしてシワ予防になります。
(4)口角をキュッと上げて少し顔を上げながら、指の関節であご裏~フェイスラインを約1分流します。
(5)乳液とクリームをていねいに首になじませます。
【まとめ】ふだんの生活で気をつけておくべきこと
・紫外線による日焼けのダメージは、肌表面のコラーゲンを破壊してシワを招く原因になりますので、顔だけでなく首~デコルテまで日焼け止めを塗りましょう。
・背すじをまっすぐ伸ばし、少し肩の位置を下げて、腹筋を引き締め、頭頂部が真上にくるような姿勢を心がけましょう。
・パソコンやスマートフォンをさわるときは猫背になったり、首を真下に傾けた姿勢になりがちです。できるだけ顔を上げて目の高さに合わせて見るようにしましょう。
折れジワとなって長年くり返すと、線がどんどん深くなり、なかなか平らに戻りにくくなります。首のシワがあるのとないのとでは印象がまったく違いますので、日ごろのスキンケアのついでに首のケアもぜひとり入れてくださいね。