暑い季節になると、どうしても気になる汗のニオイ。まわりに迷惑をかけないようにと、日頃からニオイケアをしている人も多いですよね。じつは汗くささの原因はベタベタ汗。ベタベタ汗は蒸発しにくいうえ、雑菌が繁殖しやすい厄介な汗。誰もが1度は経験しているのではないかと思うのですが、ベタベタ汗が発生する原因を知っている人は少ないのでは? 実際にネット上を見ても、ベタベタ汗の原因を疲れや肥満、お酒の飲み過ぎだと思っている人がほとんど。そこで今回は、知られざるベタベタ汗のメカニズムを徹底解剖していきましょう。
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林修先生も初耳のベタベタ汗の原因とは?
ベタベタ汗をクローズアップしたのは、7月28日放送の「林先生の初耳学」(TBS系)。大阪国際大学の教授・井上芳光先生が、ベタベタ汗の原因と対策について教えてくれました。
一見メンタル面や健康面が影響しているように思えるベタベタ汗ですが、じつは老化が最大の原因。汗を出す汗腺の働きが衰えることによって、ベタベタ汗が発生するそう。
ポイントは汗に含まれる塩分。汗は塩分濃度が上がるほど粘度も上がり、ベタベタになる原因につながるとのこと。そこで番組内で10~50代の汗を測定し、塩分濃度を比較してみました。数値が高いほどベタベタ汗になるところ、10代の塩分濃度は1866ppm、20代は2350ppm、30代は2580ppm、40代は3600ppm、50代は5233ppmという計測結果に。ではなぜ年齢を重ねるにつれて、塩分濃度は上がっていくのでしょうか。
そもそも汗が外へ排出されるとき、ある程度の塩分は皮膚によって再吸収されていきます。しかし加齢と共に機能が衰えてくると、塩分の再吸収率も低下。汗の塩分濃度はどんどん高くなるため、ベタベタ汗の原因になるのです。このメカニズムは林修先生も初耳だったようで、「なるほど~」と驚いていました。
クーラーの使い過ぎもベタベタ汗の要因に!?
汗のニオイの原因となるベタベタ汗。最近は若者もベタベタ汗になる可能性があるそうで、その原因のひとつはクーラーの使い過ぎによるものだそう。井上先生曰く、汗腺は老化だけでなく、汗をかかない環境に長くいるだけでも衰えてしまうとのこと。
これにはネット上も「汗くさいのも嫌だけど、暑いのはもっと嫌!」「ベタベタ汗は改善したいけど、夏場のエアコンはやめられないよ」「ベタベタ汗か、クーラーか。究極の選択だ…」と困惑する人が続出しました。そこでここからは、同番組で紹介されたベタベタ汗の改善策をみていきましょう。
改善策といっても、そのやり方はただひたすら汗をかくだけ。じつは衰えた汗腺の機能は、汗をかけばかくほどよくなります。1日20~30分ほど汗をかくことを習慣づけると、7~10日程度で汗腺の機能が改善されていくそうですよ。
実際にネット上では、「たしかに汗の質が少しずつ変わってきたかも」「運動やお風呂で汗をかくようにしたら、本当に汗がサラサラになってきた」などの声が。汗のニオイが気になる人は、ぜひ汗をかく習慣を心がけてみてくださいね。
文/プリマ・ドンナ