街中がすっかりクリスマスムードに包まれ、本格的な冬の訪れを感じるこの時期は、空気の乾燥や室内外の気温差などにより唇のトラブルに悩まされやすい季節。ガサガサ、ひび割れなどのトラブルをメイクで隠そうとするけれど、荒れた唇にメイクをすることで余計に荒れてしまう…。そんな悩ましい「唇あれスパイラル」を断ち切るための正しいリップケアをご紹介します。
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冬は唇にも過酷な季節…重症化する前にケアを!
ひび、あかぎれ、しもやけを治すビタミン系クリーム「ユースキンA」を製造販売するユースキン製薬が、10代〜40代の女性1,000名を対象に実施したアンケートによると、「何らかの症状で唇が荒れている」と答えた女性の割合は85%にのぼり、多くの女性たちが唇あれに悩んでいる実態が明らかになりました。とくに、最低気温が10度を下回る11月中旬以降は、気温だけでなく湿度も下がり、空気の乾燥によって唇あれが起こりやすい環境に。
秋冬はイベントも多くおしゃれを楽しみたい時期でもあります。しかし、唇が荒れていると口紅のノリが悪いだけでなく、血色が悪いことによって、トレンドのナチュラルな色味の口紅がイメージ通りの発色にならないことも。
アオハルクリニック院長で、皮膚科医である小柳衣吏子医師は、「唇あれが重症化する前にしっかりとケアをして、唇のうるおいと本来の血色をとり戻しましょう」とリップケアの重要性について語っています。
皮膚科医監修のもと製薬会社が開発したリップケアに注目!
多くの女性が唇あれに悩んでいる実態を受け、ユースキン製薬では、長年に渡り、手荒れ、かかと荒れなどの正しいケア方法を提唱してきたノウハウを活かし、皮膚科医監修のもと「4ブロック リップ マッサージ」を開発。この方法を夜のスペシャルケアとしてモニターに実践してもらう試験を実施したところ、なんと参加者全員の唇あれが改善したのだとか。モニター試験結果を受け、小柳医師は、唇には荒れやすい場所があること、また、唇あれがさらなる唇あれを引き起こす「唇あれスパイラル」があるということに注目しました。
「モニター試験の結果から、利き手の反対側の下唇が荒れるなど、人によって塗り方にクセがあることがわかりました。また、唇あれが改善するとともに、唇をなめる、かむ、ギューっと閉じるという唇の刺激になるNG行動も減少したことから、唇が荒れているから気になってNG行動をしていたのではないかと推測され、唇の荒れが荒れを助長する『唇あれスパイラル』につながっていたのです」(小柳医師)
正しいリップケア【リップクリームの選び方】
小柳医師によると、乾燥しがちなときは化粧品リップや薬用リップなど、自分の唇に合うものを選ぶのがポイント。また、唇が割れがちなときは薬用リップを選び、刺激の少ないものがおすすめとのこと。ひび割れやただれがあるときは、治療効果のある「医薬品」と表記のあるものを選ぶのが効果的だそうです。
正しいリップケア【リップクリームの塗り方】
正しいリップクリームの塗り方としては、唇を4ブロックに分けて、1ブロックずつ縦に円を描くようにマッサージしながらリップクリームを塗ると、塗りムラがなく血行促進にもつながるそう。「塗るときは、荒れやすい口角を意識してください。とくに症状が気になるときは、夜寝る前にスペシャルケアをするのがおすすめです。リップクリームの量を意識し、指でなじませるようにマッサージしましょう」と小柳医師。正しいリップケアをしても状態が改善しない場合には専門医の受診を、とアドバイスを送っています。
唇にリップクリームを塗ることはあまりに日常的なことで、無意識的に行っている人も多いでしょう。でも、せっかくなら「ケア」であることを意識して、正しいアイテム選び、正しい塗り方を実践したいですね。
ちなみに、チューブタイプのリップなら、チューブの先端を唇にあて、クリームを出しながら伸ばすのが正しい塗り方。ジャータイプなら、清潔な薬指に適量をとり、なじませるようにのばすのが正しい塗り方だそう。専門医監修のもと、製薬会社が開発した正しいリップケアで、いち早く「唇あれスパイラル」を断ち切り、最高のコンディションでイベントシーズンを楽しみましょう。
文/野田美香