年末年始のお休みには1年ガンバった自分に、ご褒美をあげたくなりませんか。ゆっくり過ごす時間があるなら、ふだんとは違う新しいコスメにチャレンジしてみるのもいいですね。今話題のマイクロニードル技術を使ったシートなら、今までにないコスメ体験ができるかも?! 一体どんなアイテムなのか、実際に使用しながらご紹介します。
Contents 目次
今話題のマイクロニードル技術って?
化粧品のマイクロニードル技術をご存じですか? もともとは医療技術として開発されたものです。
「ニードル=針」と聞くと、「痛くないの?!」と不安になるかもしれませんが、針のような突起は金属製ではなく、ヒアルロン酸100%でできているものなのでご安心ください! こちらが実物の写真です。
パッチにびっしりついているのがヒアルロン酸の突起で、これがマイクロニードルです。ヒアルロン酸は保湿成分としておなじみですが、じつは成分のサイズ(分子量)が大きいので肌に浸透しにくいのです。ところがマイクロニードルの形態にすると角層に直接突起が刺さるので、ヒアルロン酸が肌の中で溶けて広がります。化粧水などを普通になじませるだけでは浸透しにくいヒアルロン酸を、角層の中に直接届けることができる、という点がスゴイのです。
本来、薬を肌に届けるための医療技術だったものを、美容のためにも使えるようにシートパッチを開発したのが資生堂です。化粧品業界には、「IFSCC(国際化粧品技術者会)」という世界中の化粧品研究者が集まる発表会があり、「化粧品のオリンピック」とも呼ばれています。2011年のIFSCCで資生堂はマイクロニードルのシートパッチの効果について発表し、最優秀賞を受賞しました。まさに世界の化粧品研究で金メダルをとった化粧品といえるのです。
ナビジョン HAフィルパッチ
マイクロニードル技術を使ったシートパッチは今ではいろいろなメーカーが商品を発売していますが、私は金メダルに敬意を表して資生堂の商品を選んでみました。以前は医療機関のみのとり扱いだったものの、2019年の秋からオンラインショップでも購入できるようになりました。
目もと用のシートには約1200本のマイクロニードルが並んでいるそう。マイクロニードルの針の太さは20ミクロン(0.02mm)ととっても細いので、刺さるといっても蚊に刺されるのと同じくらいの感覚だといわれています。
使う場所は、目の下や目尻などの細かいちりめんジワが気になる目もとや、縦ジワやほうれい線が気になる口もとがおすすめ。ヒアルロン酸は水分を集めて抱えることが得意な成分なので、角層の中に水分をたっぷり貯めこんだ状態を保ってくれます。乾燥した寒天を水にひたすとプルプルになりますよね。そういう状態を肌の中でキープしてくれるイメージです。
どうやって使うの?
【肌に貼るのは夜寝る前】
HAフィルパッチは肌に貼ってから4時間以上かけて浸透するので、夜のお休み前に貼ってそのまま就寝することができます。寝ている間に集中ケアができるのは助かりますね! 直前のスキンケアは、シートを貼る部分には化粧水だけを使用します。乳液やクリームなど油分をつけてしまうとシートがはがれやすくなるので注意が必要です。
【乾燥が気になる部分にシートを貼る】
パッケージから出したらフィルムについたシートをはがし、気になる部分に貼ります。空気を入れないように端からおさえるようにして密着させます。最初はシートのふちがかたく、肌に当たると違和感がありますが、しばらくするとやわらかくなじんできます。
【翌朝はがす】
起きたらシートをゆっくりはがして洗顔後、いつも通りのスキンケアを行います。
使ってみた感想は?
私は目の下の細かいシワが気になっていたのでその部分に使用してみました。シートを目もとに貼り、軽くおさえて密着させると全体的にチクチクとした刺激を感じて、「たしかに刺さってる!」という実感があります。痛みについては個人差も多いと思いますが、私の場合はしっかり角層に届いていることがわかり、効果に期待がふくらみました。
しばらくするとチクチク感もなくなり、シート全体がやわらかく変化し肌に密着するようになります。寝ている間もしっかりと貼りついているのではがれることもなく朝を迎えることができました。
いちばん楽しみなのがシートをはがす瞬間ですね! 下の写真の左が使用前、右が使用後です。目の下の影が消え、明るくなっているのがおわかりいただけるでしょうか。
はがしたシートを見ると、びっしり並んでいたマイクロニードルは短くなっていて、ヒアルロン酸の突起部分が肌の中に浸透してなくなったのがわかります。肌はシートの部分だけがふやけたように白く見えて、ほかの部分よりも肌の透明度が上がっていました。さわるとうるおってふっくらとした感じ。これは、いつものやり方で化粧品をなじませたときの肌感触とはやはり違います。表面ではなく中にうるおいが入っているのがわかりました。シートを貼った部分にこれだけ効果が表れるのだから、顔全体にシートを貼れたらいいのに!と思ってしまいましたが。今後そういうアイテムが開発されることに期待です。
はがした直後は、シートを貼った跡がしばらくの間、うっすらと残るので、外出するときは少し時間の余裕をもっておくとよさそうですよ。
いかがでしたか? 化粧品の新しい技術を体験できるアイテムをご紹介しました。いつもの化粧品でのケアがマンネリだな、と感じている人はこんなご褒美コスメを試してみませんか。