骨周りにつく老廃物“瘢痕(はんこん)”。日本で唯一の瘢痕除去施術者である田所新一郎さんが考案したセルフケアが「骨磨き」です。むくみを取り去り、スリム効果が高いことで話題になっています。今回は、やせたい人が磨くべき3大骨のうち、下半身やせに効果的な骨磨きに注目していきます。田所さんの著書『骨磨きで自分史上最高 美脚 くびれ 小顔』(学研プラス)からご紹介していきます。
Contents 目次
骨磨きしたい3大パーツ
骨にへばりついた老廃物を取り去る「骨磨き」。
ダイエットをしたい人は老廃物がたまりやすい部位を集中的に磨くことで、スリム効果がアップします。
「老廃物はすべての骨に均等につくわけではありません。悪い姿勢や動き方のクセで、筋肉や関節、骨に負担がかかっている場所につきやすいのです。
やせたいと思う人が特にアプローチしたいのは、骨盤、ろっ骨、鎖骨。
ここは複数の筋肉の始まり (起始) や終わり (停止) が集まっている場所。ここを磨けば一度にいくつもの筋肉の老廃物を流れやすくすることができ、筋肉の動きがよくなります」
つなぎ目であるこの3パーツを磨くと、血流や代謝が促され、脂肪が燃えやすい状態に!
【骨盤下部の骨磨き】プリッと美尻!
脚のむくみやセルライトのケアに
骨盤下部から太ももの骨のつけ根を磨くと美尻&美脚が出現する
下半身やせのスイッチは骨盤の下部と太ももの骨(大腿骨)のつけ根にあります。ここを磨き、お尻の深層筋である中殿筋を刺激。たまった老廃物が取れて美尻が出現します。
1【関節をゆるめる】ひざを内側に倒し、ひざ下は外に投げ出す
磨くほうの脚のひざを内側に倒し、ひざ下はそのまま投げ出します。反対脚は伸ばしても、ひざを曲げても、ラクな姿勢でOK。
2【骨盤下部を磨く】股関節に指を押し込み下から上へゆっくり動かす
両手の指を股関節の真ん中にあて、骨にあたるまでグイッと押し込みます。指を骨に垂直にあてたまま、股関節の中央を下から上へゆっくりと10回動かします。反対側も同様に。左右各10回。
【仕上げのストレッチ】左右 各20秒
あお向けになり、立てたひざを腰幅に開きます。左足首を右のひざの外側にあて、脚の重みで右ひざを内側に倒し20秒キープ。腰が浮かないように注意して。反対側も同様に。
【大腿骨の骨磨き】太ももをほっそりさせ、蓄積脂肪を削ぎ落とす
悪い姿勢が原因でたまった老廃物を取り除き、脂肪やセルライトを落とす
骨盤を支える大腿骨には長年の悪い姿勢が原因で老廃物が蓄積しています。ここを磨いて、太ももの筋肉の血流をアップして、脂肪やセルライトを減らしましょう。
1【関節をゆるめる】ひざを内側に倒して太ももの外側を上へ
太ももの外側を磨きやすいように、磨くほうの脚のひざを内側に倒します。反対の側の脚は伸ばしても、ひざを曲げても、ラクな姿勢で構いません。
2【太ももの骨の側面を磨く】
カニ指で老廃物を削り取るように太ももを磨く
人さし指と中指で、カニ指をつくり、太ももの骨の外側ひざ上あたりに押し込みます。太もものつけ根に向かって10秒かけて老廃物を削り取るように押し込んだ力をゆるめずに移動させ、10回くり返します。反対側も同様に。左右各10回
かたく落ちづらい脂肪がついたヒップや太もも。骨を磨くことでセルライトや硬い脂肪にも刺激を与えられます。骨の磨きのスピードや動かし方はYouTube でも確認できるので、チェックしてみてくださいね。
文/庄司真紀
参考書籍
田所 新一郎 (著)『骨磨きで自分史上最高 美脚 くびれ 小顔』(学研プラス)