生理のときはシャワーのみ! お湯を汚してしまうかもと心配だし、お風呂の雑菌も気になるから。でも、生理痛がひどくて、本当はお風呂でお腹まわりを温めたい…。
生活習慣改善サロン「Flura」を主宰する小林麻利子さんにうかがう、【睡眠のお悩み解決】。今回は生理中のウンザリを一掃する秘訣をうかがいました。
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CASE14
家族もいるし、生理中は入浴を控えてシャワーのみ。生理痛を和らげるために、お腹のあたりを温めるいい方法、教えてください!
小林先生のお答え
何日目であろうとも、湯船に入ってしっかり体を温めて
私は生理中でも、ふだんどおり湯船に浸かるよう指導しています。でも、シャワーだけという人も少なからずいます。シャワー派の人はお湯を汚したくないと気にしますが、基本的に、湯船に浸かっているときは水圧がかかっているので、経血は排出されにくいです。もし同居する家族がいて気になる場合は、最後にお風呂に入ればいいことです。
ただ、湯に入るときや湯から上がった瞬間に血が出てしまうことがあるので、その際は尿を止めるような感覚で、内側にキュッと力を入れれば大丈夫。意識しても血が出てしまうなら、骨盤底筋群の力が弱いのかもしれません。日常でこまめに膣トレを。
やり方は、膣から尿道、肛門あたりに力を入れ、骨盤底筋群を締めた状態で3秒数えたら、力を抜いてリラックス。立っていても座っていてもOKなので、生活の中で心がけて骨盤底筋力を鍛えましょう。加えて、万が一のときのために、手で受け皿を作って、経血が出てしまったときに備えておけばいいと思います。
湯の中の雑菌が気になって生理中の入浴を避ける人がいますが、その日に入れたお湯であれば、家族のあとでも気にするほどではありません。いつもより肌がデリケートになって、水道水の塩素の刺激を感じるなら、入浴剤を使いましょう。多くの入浴剤には塩素を中和する成分が入っています。香料や着色料の入っていないものなら、なお安心です。
入浴で子宮や卵巣を温めて、生理痛も軽く!
つまりは生理中でもほんの少し気をつければ、問題なくお風呂に入れるため、生理中を快適に過ごすためにも入浴をおすすめします。
そもそも生理が来ると、基礎体温が下がって低温期に。暑い季節は別としても、シャワーだけでは体が温まらず、浴室を出たあとに体表面の毛細血管が収縮します。血流がよくないとスムーズに経血が排出されません。下腹部が温められると生理痛が緩和されるという研究報告も多いので、生理のときこそ、お風呂に浸かったほうがよいのです。
ですから、40度のお湯に15分、炭酸ガス系の入浴剤を入れたら10分の入浴で、しっかり体を温めることが、生理中をできるだけ快適に過ごすコツなのです。とくに生理が不順な人、生理痛がひどい人は、体の冷えに悩んでいることが多いです。薬で痛みを抑えるのは、原因にフタをしているだけで解決にはなりません。ぜひ入浴して子宮や卵巣をじっくり温めて、血流をアップしましょう。眠りの質もよくなって、生理中の不調が改善します。
お湯の中で、脚とそけい部をマッサージ
さらに血流をアップするには、体をもみほぐすことが大事です。寒い時期は、先に頭や体を洗ったあとに体が濡れたまま、ホホバオイルやアーモンドオイルなどのキャリアオイルを全身に塗って、バスタブへ。オイルは水に溶けないので、すべりがよくなります。お湯に浸かりながら、足のつま先からふくらはぎ、太ももを経てそけい部まで、モミモミとマッサージをしましょう。浴槽から出た後は、さらっとかけ湯して、すでに保湿されているため、全身にクリームはぬらず、すぐにショーツやパジャマを着ましょう。
とはいえ、長いこと生理中の入浴を避けていると、1日目、2日目など経血の多いときに湯船に入ることをためらう人がいるかも。それなら、せめてシャワーに背を向けて、おけにお湯をためて足湯をしながら、髪や体を洗ってください。頭を洗うと体の冷えにつながるから生理中のシャンプーは控えたほういいという考えもあります。1日くらいシャンプーをしなくても気にならなければ、足湯をしながらシャワーで体だけ洗って眠るのがベストです。
取材・文/宮下二葉
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