良質の脂質やたんぱく源となる魚を手軽にとり入れられるのが缶詰。骨までやわらかでカルシウムも摂取できます。賞味期限が長いので備蓄できるのもいいですね。無印良品からも魚の缶詰シリーズが新登場しました。全6種類はすべて水煮で、そのまま食べたり、料理に使えたりします。今回は、缶詰では珍しい「にしん水煮」と「こまい水煮」を試してみました。
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素のままのおいしさがある「にしん水煮」
にしんは卵を数の子として食べるほか、甘露煮をのせて“にしんそば”にするなど、広く親しまれています。にしんもさばなどと同じようにDHAやEPAが多く含まれ、栄養豊富なのだそう。けれど骨が多くて、家庭で料理して食べる機会はぐっと少ないかもしれません。
無印の「にしん水煮」は数の子をとったあとの身の部分を、細かい骨まで食べやすいよう丸ごと水煮にしています。
全種類でそうなのですが、食べやすい大きさにカットされていて、そのままお皿に盛りつけてもさまになります。
今回は“にしんそば”にして食べてみました。
味わいはシンプルでにしんそのままのおいしさ。和食にはもちろん、意外と洋風も合いそうな雰囲気で、パスタの具材にしたり、北欧風にライ麦パンにのせて食べたりしてもおいしそうです。甘露煮は「甘くて苦手」という人にもオススメです。
たらのような白身の「こまい」
一方、こまいはあまりなじみのないという人も多いでしょう。
北海道でとられる白身の魚でたらの仲間です。干物にして食べることが多いそうです。干物にするのは小さいもので、干物にするには大き過ぎてはじかれるこまいを水煮にしたのが、「こまい水煮」。
食べやすい大きさで骨ごと輪切りになっています。ホロホロとして骨までやわらかく仕上げています。
こまいの白身はあっさりとしていて、薄味の塩加減がちょうどよく効いています。たらは練り物にもよく使われますが、そんな練り物を思い出させるような、なじみのある味わいです。このまま水煮でもおいしくいただけますが、サラダや和風の和え物もいいかもしれません。
魚の缶詰というと、いちばんポピュラーなのがさばですが、さばと比べると、両方とも脂分が少なく、あっさりしています。その分、食べやすいと感じる人も多いのではと思います。
また汁が多く入っていて、これも料理に使うとよいだしになりました。
にしん水煮 190g
こまい水煮 190g 各290円(税込)
文・写真/庄司真紀