夏の暑さで食欲が落ちている……なんていう人はいませんか? どんな食べ物だったらさっぱり、おいしく、食がすすむのか。海外に目を向けるとアメリカの夏のスーパーでは「バルサミコ酢」がたくさん並んでいるようです。アメリカ・シカゴからのレポートです。
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シカゴのスーパーではバルサミコ酢コーナーが面白い
アメリカのスーパーではオリーブオイルの近くに必ずと言っていいほど、バルサミコ酢が置いてあります。それも数種類ではなく、“こんなにもいろんな種類があって選ぶのに困っちゃう~!”と悩むこと必須です。口コミやすでに試したことがあるブランドなら選びやすいのですが、そうでない場合はどれを購入したらよいのか本当に悩みます。産地、フレーバー、配合成分、ボトルやラベルのデザインからみるオシャレ感など、選ぶ人の好みで選択肢が広がります。うれしいのは価格設定がそれほど高額ではないので気軽に試せること。万が一失敗しても後悔は大きくないのがラッキーです。もちろん高級なバルサミコ酢は何十ドルもして、それはそれはおいしいのですが、お手頃価格のものは、ふだん使いにはもってこいで家庭にやさしいアメリカのバルサミコ酢です。面白いバルサミコ酢ですと、ラズベリー、ストリベリーなどのフルーツ味や、高級感を醸し出すトリュフ入りなど個性的な商品も人気です。映画、ゴッドファーザーで有名なコルレオーネがデザインされたブランドなどもあり、ボトルをひとつひとつ見るのもとっても楽しいのです。
どんな料理に合わせて食べられているのか?
シカゴではバルサミコ酢をどんな風に使っているのかと言うと、シカゴピザで有名なだけあり、ピザにかける、シカゴホットドックの隠し味に使う人もいるようです。そのままかけて食べるサラダや、真っ白なモッツァレラチーズ、今話題の生クリームがトロッ~と出てくるブッラータチーズにかけたり、素材の味を直に楽しむのが簡単です。ほかにはオリーブオイルを塗り軽く焼いたフランスパンに、みじん切りの甘いトマトを乗せ、その上にタップリバルサミコ酢をかけるブルスケッタも人気です。お肉料理や魚料理にはソースとして味のアクセントで使ったりなど、ありとあらゆる料理で使われるバルサミコ酢は大人気です。
自宅で簡単にできる、ひと工夫するだけで見違えるおいしさに大変身
ひと言でバルサミコ酢と言っても、あっさりして深みの無いものから、濃厚でフルーティーなものとさまざまな味があります。お値段も随分リーズナブルなものから、結構なお値段といろいろ。試飲ができるならラッキーですが、ほとんどの場合口コミで探すか、実際に自分で確かめるしか方法がありません。でも、一度買ってしまうと使い切るのに時間がかかりそう。そんな時、自分好みで高級なバルサミコ酢に大変身させる方法があります。それも簡単な方法で!自宅にあるお鍋やフライパンでバルサミコ酢を煮詰めるだけ。たったこれだけで見違えるほど、濃厚でおいしくフルーティーな高級バルサミコ酢に早変わり。強火で混ぜながら煮詰めて、ヘラでひとすじつけたときに底が見えて、少しとろみがついたらでき上がりです。あまり煮詰め過ぎると冷めたときに固まってしまうので気をつけてくださいね。
写真・文/脇方真由美