俳優の演技指導を行う鰐渕(わにぶち)将市さん。「キレイな女優が太らないのは、みな“やせメンタル”をもっているから。ダイエットに必要なのはあなたの考え方を変えることです」と話します。あるレッスンで出会った40代の女性は演技と姿勢を改善する指導で、たった3か月で15kg減、自信に満ちたキレイな人に変わりました。『キレイな女優がやっている やせメンタルのつくりかた』から、誰でもキレイになれる近道をお伝えしましょう。
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背すじを伸ばしてモデルウォーク
映画や舞台のオーディションでは、「扉を開けたその瞬間に合否が決まる」といわれているそう。一瞬にして感じさせる、自信。これが突出して見える決め手になります。
「ネガティブな気持ちのまま人目を避けるように縮こまっている人と、胸を張り、背すじをピンと伸ばして堂々と歩く人とでは、どちらが美しく見えると思いますか? そう、“人の見た目は、意識のもち方ひとつで変わる”もの。自分に自信をもつということは、その人のもつ美しさを際立たせるものなのです」
自分に自信のないネガティブな人は、自分にイライラし、食欲で自分を満たそうとするため、食事量が増えてしまいがちだと鰐渕さんは分析します。
自分に自信をもつ、ということの重要なポイントは「背すじ」。
「背中を丸めていると、体がたるみ、太った体形に見えてしまいます。顔立ちや身長などの生まれもったものと異なり、背すじは心がけひとつでピンと伸ばすことができる、誰もがいますぐ変身できるパーツなのです。これをさらに進め、実際にメソッドとして僕がレッスンにとり入れているのが、 『背筋ウォーク』です。ランウェイをさっそうと歩くトップモデルになりきったつもりで街を歩いてみましょう。背すじをピンと伸ばし、大きく胸を張り、視線は堂々と前へ。ひとつひとつ意識することが大切です」
張りのある声でテンションを上げる
姿勢だけでなく、声も大切です。生き生きとした声は魅力的で明るさや自信を感じさせます。
「声は髪型や洋服と同じように、その人の印象に大きな影響を与えるパーツのひとつ。明るくハツラツとした声は周囲だけでなく、あなた自身のテンションを高めてくれます。気持ちと声をひとつにして、前向きに生きていく、それがやせメンタルです」
声帯を操るのは筋肉なので、声は筋肉の衰えとともに少しずつ変化していくのは誰しも避けられないこと。けれど意識ひとつで、声の“表情”は変えられます。キレイな人は張りのある声をしていませんか。豊かな声で自分の魅力を高めましょう。
“やせメンタル”はガマンすることとは無縁。ムダな食べ過ぎを防ぎ、心まで元気になる方法です。心のなかの女優のスイッチを探してみてください。
次回は、感情を開放して過食を防ぐコツをご紹介します。
文/庄司真紀
参考書籍
『キレイな女優がやっている やせメンタルのつくりかた』(アスコム)