サウジ・シャンパンって聞いたことがありますか? 砂漠気候で年間を通して暑い気候の中東では定番の、夏にぴったりのさわやかなドリンクです。「初めて聞いた!」という人が多いかもしれませんね。見ての通り、”映える”写真がとれるドリンクでもあります。みなさんもおうちで試してみませんか?
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「サウジ・シャンパン」はノンアルコールのドリンクです
サウジ・シャンパンとはいうものの、中東のイスラム教国ではアルコール飲料はご法度。最も戒律の厳しいサウジアラビアでは、たとえ外国人でも、家庭での飲酒も禁止されています。旅行者や外国人居住者が多く、寛容な都市と言われているドバイでも、アルコールの購入が出来るのは許可証を所有している外国人のみ、アルコールの提供は一部のホテルやレストランに限られています。それなのにサウジアラビアとシャンパンとは、なんだか不思議ですよね。じつはこれ、ノンアルコールのドリンク。アルコールを飲まないサウジアラビアの人たちが、シャンパンを楽しむ特別な気分を味わえるように作られたとされています。
おうちで「サウジ・シャンパン」を作ってみない?
作り方は簡単。リンゴやオレンジなどのフルーツをスライスしてピッチャーに入れます。そこにミントの葉をお好みの量追加し、透明なアップルジュースと白ブドウのジュースを注いだ後、冷蔵庫で30分ほど休ませます。(前の晩から仕込んでおいても大丈夫。)飲む直前に炭酸を注いでよく混ぜたらでき上がり。最後にたっぷり氷を入れて、キンキンに冷えたサウジ・シャンパンが完成です。炭酸水はあらかじめよく冷やしておけば、氷を入れる必要がなく、混ぜ合わせてすぐに冷たいシュワシュワとした炭酸のさわやかさがより強く楽しめます。
ぶどうから作られるシャンパンにより近づけたいので、このように白ブドウのジュースを使いますが、手に入らないときはりんごジュースだけでも。また白ぶどうジュースと炭酸の代わりにサイダーなどの甘味の入った炭酸水を使うのも簡単な方法です。ジュースは2、炭酸水1の割合でのミックスが甘党の中東テイストを味わう秘訣ですが、1対1でもさっぱりいただけます。
ここで大事なのは細長いシャンパングラスに注ぐこと! せっかくのシャンパン気分を盛り上げるためには何といっても特別なグラスが重要な役割を果たしますよね。現地ではグラスにサウジ・シャンパンを注いだ後、イチゴやミントの葉などで飾り付けをしてさらにゴージャスに。またピッチャーに残った果物のスライスはおいしく食べられるので、捨てずに楽しんでくださいね。この時、フルーツはあまり薄く切らないことと、味が極端に変わってしまう果汁の多いフルーツで冒険しないことがコツです。
ノン・アルコールなので、サウジ・シャンパンがあればBBQやホームパーティーで用意すればお酒が苦手な人が気後れせずに楽しめるし、夏にはもってこいのさっぱりした口当たり。昼間から飲んでも罪悪感はゼロ、テレワークの最中に気分を盛り上げるのにもひと役買いそうですね。サウジ・シャンパンでオンライン飲み会なら昼間から堂々と開催できますよ!
写真/トップの2枚©Immediate Media ©Riyadh Express
文/伊勢本ゆかり