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2週間の「ゆるヴィーガン」で食生活をリセット! こじらせダイエッターの本気ダイエットプログラム#3
10年以上にわたるストイックな糖質制限と、毎日1時間以上のエクササイズに取り組んできた、こじらせダイエッターおこめのダイエットプログラム第3回。前回、ダイエットトレーナーの小山圭介先生は、おこめのやせられない原因が「食生活」にあることを指摘しました。その日から、小山先生指導のもとプラントベースの食生活に変える「ゆるヴィーガン」生活がスタート! そして1か月半経ったころ、おこめの体に驚きの変化が…!?
Contents 目次
ゆるヴィーガン生活で「品数の不足」と「食べることへの恐れ」を解消!
――初回のカウンセリング後から、約2週間「ゆるヴィーガン」に取り組んだとのことですが、小山先生からはどのような指示を出されたのですか?
小山先生:1日1食はご飯を食べ、野菜などのプラントベースの食事に切り替えて、お肉や卵などの動物性のたんぱく質をできるだけ控えてもらいました。
おこめちゃんの食生活での課題をクリアにすることが、今回ゆるヴィーガンをすすめた大きな理由です。これまでのおこめちゃんの食生活の内容から、「圧倒的に品数が不足している」「量を食べることへの恐れを感じている」ことがわかりました。
長年の食生活が、少量のエネルギーで維持できるようなハイブリッド体質にしてしまっていたんです。おこめちゃんの場合、この体質を一旦リセットしてナチュラルな状態に戻すことが、ダイエットの成功のカギだと直感しました。
ゆるヴィーガンのスタートと同時に、毎朝LINEで「今朝の体重」や「昨日食べたもの」「ストレス度合い」などを細かく報告してもらい、コンディションをチェックさせてもらいました。
おこめ:以前の私の食生活は「ゆで野菜、ゆで卵、鶏肉」が中心。品数も量も少なく、食事に関しての“楽しさ”はゼロに近い状態でした。
お肉や卵はお腹にたまるので少量で満足していましたが、ゆるヴィーガンの食事では、根菜サラダや、大豆や野菜のスープなどをとり入れていくことで、お腹も満たされ、食べる量と品数を増やすことができました。
以前はさつまいもやにんじんなどの根菜類は、糖質が気になり避けていたのですが、小山先生から「根菜類は食べ応えがあり、満腹感も得られやすい」とアドバイスを受けて、意識的にとるようにしました。炊飯器も購入して、ご飯も毎日1膳は食べるように。
また、効果的にダイエットをするために「1食あたり25gのたんぱく質をとるべき」と思って、鶏肉や卵を食べていましたが、小山先生の指示通り、たんぱく質の量を意識するよりも、「品数を多くする」ことを意識していったら、次第に「たんぱく質」へのこだわりが薄れていきました。
小山先生:「野菜を多く食べること」で、品数と量を恐れずに食べられるようにしていきました。それから「たんぱく質をとらなきゃ」という自分の中の強い縛りをゆるめさせたかったのも、プラントベースの食生活に切り替えてもらった理由のひとつです。「動物性たんぱく質にこだわらなくても大丈夫」ということを知ってほしかったんです。
ゆるヴィーガンを2週間くらい続けたころ、おこめちゃんから「魚や鶏肉を食べたい」という希望が出てきました。その時点で、だいぶ「品数」と「量」の課題は改善できていたので、ゆるヴィーガンは一旦終了することになりました。
おこめ:これまで自分自身で設けていた食への呪縛から解かれた2週間でした…(笑)。
ゆるヴィーガンでのリセット成功! 食事制限なしでも体重−1kg、体脂肪−1.5%に
――ゆるヴィーガンを終了して以降は、食事制限はせずに「食べたいもの」を食べるという食生活になったとのことですが、体に変化はありましたか?
おこめ:ゆるヴィーガンを終えて、お肉や魚などを食べるようになってからも体重は下降ラインで、スタート時と比べて体重が−1kg、体脂肪率マイナス−1.5%になっています!
小山先生:驚くべきは「食事の量と品数がかなり増えた」にも関わらず、数値が下がったということですよね。
これまで、ゆで野菜やゆで鶏が主な食事内容だったおこめちゃんが、今はたい焼き、パスタを食べるようになって、昨日は「カレーを食べた」という報告をもらいました。日々の報告の文面からも、最近ではおこめちゃんが食事を楽しんでいることが伝わってきています。
1日に1個、もしくは2日に1個くらいのペースでスイーツや、これまで控えてきたものを食べられるようになってきましたね。「ハイブリット体質」から抜け出せただけでなく、体と気持ちの面でポジティブな変化が現れたということが、僕自身本当にうれしいです。
おこめ:そうですね。自らストイックな食事制限をして、結果が出ていなかったこの十数年はなんだったんだろうって感じですね。
――ゆるヴィーガン終了後に、意識的に食べているものや控えているものはありますか?また食べる量が増えたことに伴って、運動量も増やしたのでしょうか?
おこめ:今は「食べなきゃいけない」と思って食べているものはないです。控えているものも特になく…パスタやパンも食べたいと思ったら食べています。運動量もこれまで通り、1日に1時間半の筋トレや有酸素運動を継続しています。
――運動量も変えずに体重が減っているということも驚きですね…! 2週間のゆるヴィーガンが、「食生活リセットに」見事にハマったということですね。
おこめ:これまでを振り返ってみると、長年ダイエット生活をしてきた自分を過信しすぎていたように感じています。
「こうすべき」というマイルールを強く持ちすぎていて、第三者から「こうしたほうが効果的だよ」とアドバイスを受けても、「もしそれで体重増えたらどうしよう」という不安がつきまとい、素直に受け入れることができなかったのですが、今回は、小山先生を全面的に信頼して取り組んだことが改善につながったんだと思います。
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わずか1か月半で、うれしい変化が現れたおこめ。これまで食事量を減らしても、トレーニングに変化をつけても減らなかった体重が減ってきていることからも、食生活のリセットが成功したことがわかります。
次回は、ゆるヴィーガン生活がもたらした、おこめのマインドチェンジについて伺います。
取材・文/佐藤 有香