ここ数年、日本ではチョコレート製品の生産量は右肩上がりに増えており、カロリーが低く、ポリフェノールの多い、おいしい高カカオチョコレートが販売されています。とくにバレンタインデー時期には、数多くの魅力的なチョコレートが販売されます。今回は、高カカオチョコレートによる美容効果や健康効果のお話です。
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ここ数年でカカオが売れている!?「高カカオチョコレート」で美容と健康管理
2月14日のバレンタインデーの準備はもうお済みでしょうか。
ここ数年、健康面に効果が期待できる成分が含まれている高カカオチョコレートや機能性チョコレートの売り上げが増えています。大手製菓メーカーも商品数を増やしているため、スーパーやコンビニでも手軽に入るようになりました。私も最初は「健康のため」と思って食べていたのですが、カカオの産地やブランドごとに味わいや風味が異なり、今では毎日のスイーツのおともに欠かせません。
高カカオチョコレートとは、カカオ分が70%以上のチョコレートです。チョコレートの主な原料は、カカオ豆を発酵させ焙煎したカカオマスです。一般的なチョコレートにはカカオが30~40%含まれています。一方で、高カカオチョコレートは2倍以上のカカオが入っており、苦みや渋みが強いことが特徴です。
カカオの含有量が多いチョコレートが注目を浴びている理由には主に、カカオに含まれている栄養素にあります。食物繊維やカルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラルが豊富なため、便通をよくし、肌荒れや体調の改善に効果があると言われています。また、カカオはポリフェノールの含有量がほかの食品に比べて高く、赤ワインの4倍以上含まれています。ポリフェノールは、チョコレートをはじめ、コーヒー、赤ワイン、お茶やココアなどにも含まれており、抗酸化作用が高くアンチエイジングやコレステロールの酸化を防ぎ、血管が若返り動脈硬化など生活習慣病の予防にもなります。
基本的にチョコレートにはグルテンは含まれていませんので、グルテンフリー食品になります。しかし、チョコレート製品には、板チョコに代表されるチョコレート100%のもの以外に、チョコレート菓子、準チョコレート及び準チョコレート菓子などにわかれており、種類によっては原材料にグルテンが含まれていることもあります。また、アレルギーやグルテンの免疫疾患のある人はコンタミネーション(食品を製造する際に工場での混入)にも注意が必要です。
年々、欧米の輸入チョコレートも豊富になってきており、グルテンフリーやヴィーガン認証を取得したものやプラントベースのチョコレートも多くなってきました。日本の国民ひとり当たりの消費量は年間2キログラムであり、最大消費国であるスイスの消費量(国民ひとり当たり年間10キログラム)と比べると、5分の1です。(参考資料:国際菓子協会(ICA)、欧州製菓協会(CAOBISCO)、日本チョコレート・ココア協会)
ここ数年は日本でもチョコレート製品の生産量は右肩上がりに増えており、カロリーが低く、ポリフェノールの多い、おいしい高カカオチョコレートが販売されています。とくにこのバレンタインデー時期には、いつもより多くの種類の魅力的なチョコレートが販売されています。これを機に、高カカオチョコレートによる美容効果や健康の維持・改善のためにも食生活にとり入れてみてはどうでしょうか。