コロナ禍の影響による新しい生活様式も徐々に定着してきましたが、人が集まる外食の機会も減りテイクアウトなどで「ひとりごはん」で手軽に食事をすませる人も増えたのでは。しかし、なかには体重が増えてしまった人も少なくありません。コロナ太りを招く意外な原因とはなんなのでしょう? ファンケルが行った健康意識調査の結果から読み解いていきましょう。
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意外なコロナ太りの原因は「ひとりごはん」
ファンケルが行った健康意識調査によると、コロナ禍の年末年始の過ごし方として、コロナ禍前の年末年始と比べて「ひとりごはんの回数が増えましたか」という設問に対し、「非常にそう思う」「そう思う」と回答した人は、全体の22.9%という結果が。
また、「ひとりごはんの回数が増えた」人は「ひとりごはんの回数が増えていない」人と比べ、「テイクアウトの食事を利用する回数が増えた」人が41.1%で約2 倍、「暴飲暴食をする回数が増えた」人が32.8%で 約3倍と割合が高いことがわかりました。
コロナ禍の年末年始(2020年末~2021年始)に「体重が3kg以上増えた」人は、「ひとりごはんの回数が 増えていない」人が 5.1%だったのに対して、「ひとりごはんの回数が増えた」人は10.7%と、約2倍の結果に。
ひとりで食事をとることによって早食い、ながら食いなどで必要量以上のカロリー摂取をしてしまったり、手軽な単品料理などで偏ったメニューで食事をすませてしまっていることも要因として考えられます。
食習慣の乱れはイライラなど自律神経の乱れにも影響する
このような現象に対して医療法人財団健康院 健康院クリニック 院長 細井孝之先生は、「年末年始などの食習慣の乱れがきっかけとなり、慢性的な食習慣の乱れにつながることもある」と警鐘をならします。
「コロナ禍でこれまでと生活が一変したことによる小さなストレスの積み重ねも、さまざまな不調の原因になっています。自分に不足している栄養素が何かを具体的に知ることは、健康管理においてはかなり効率的。外出を控えている方が多いこの時期は、改めて今の自分自身の健康状況を見直し、バランスのよい食事を基本にして、手軽に栄養補給ができるサプリメントなどでストレスなく健康管理をすることを推奨します」(細井孝之先生)
コロナ禍を通して、テイクアウトなどで自宅で簡単に食事をすませる回数が増えてきましたが、自炊が減ると栄養バランスも乱れ暴飲暴食の回数が増えがち。まだ出口の見えないコロナ禍においては、自身の栄養状態の把握と食生活に対する自己管理がより一層求められそうです。カロリー過多の食生活になってしまっていないか、心当たりがある人はぜひ早めに食生活の改善を意識してみてはいかがでしょう。
文/MFC