これからの地球のことを考えて作られたという無印良品の『コオロギせんべい』。コオロギは良質なたんぱく源で、最近ではクリケットプロテインとしても注目されています。食糧難の未来を見据えての“昆虫食”ではありますが、「けっこうおいしい」との評判もあります。オンラインではやっと買えるようになったので、さっそく試してみました!
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次世代型たんぱく源のコオロギ
飼育が省スペースでエコ、さらに貴重なたんぱく源として食用化されてきたコオロギ。国連食糧農業機関(FAO)も推奨する昆虫食ですが、じつは栄養価が高く、必須脂肪酸のオメガ3、オメガ6、ビタミンB12、鉄分、カルシウムなども含んでいます。まさに未来のスーパーフード!
このような栄養素を含んでいるためか、一部の研究では内臓脂肪蓄積の抑制効果が示されるなど、健康メリットが明らかになりつつあります。最近では、コオロギパウダーを使ったクリケットプロテインの製品も増えてきました。
無印良品では徳島大学と連携してコオロギ粉末入りのせんべいを開発。『コオロギせんべい』は馬鈴薯でん粉にコーンスターチ、食用コオロギパウダーなどを合わせています。1袋55gで213kcal。たんぱく質は4.6gですが、脂質は1.5gと少なめなのがいいですね。
香ばしい薄焼きせんべい
“エビの ような香ばしい味”とパッケージにあり、一見したところえびせんのような形と薄さで、食べるハードルが一気に下がります。
おせんべいの香ばしい香りがして、ほとんどふつうの薄焼きせんべいです。サクッと食べると、味もいたってシンプル。さっぱりと食べられて、上品な味わい。食後感までえびせんそっくりです。原材料にえびは入っていないので、コオロギがこのような味わいなのでしょう。そう考えるとちょっと不思議な気がしてきます。
見た目でコオロギっぽいのは色でしょうか。えびせんだと赤みがかった色ですが、コオロギの色合いで茶色系のせんべいになっています。ただ、それも独特の風味や匂いがあるというわけでもないので、心理的な作用はあまりないでしょう。昆虫食がどのくらいメジャーになるかはわかりませんが、淡白な味わいで食べやすいというのは事実のようです。
コオロギせんべい 55g 税込190円
文・写真/庄司真紀