グルテンフリーの食生活をしていると、外出時で中食(ランチ)のときは食べるものが限られてきます。以前は、コンビニエンスストアに置かれているものから、グルテンフリーの食品を探すのは、なかなか大変でした。今回は、一般社団法人グルテンフリーライフ協会のフォーブス弥生先生にコンビニやスーパーなどでの商品選びのポイントを教えてもらいました。
Contents 目次
身近な商品から変えられる!グルテンフリー食生活
最近では少子高齢化の進行や、単身世帯や女性の社会進出に伴う共働き世帯の増加など、ライフスタイルが多様化する中、コンビニエンスストアの商品は進化しています。
昨年からSNSで話題になっている「さばの塩焼き」は、本当に脂がのっていてプリプリの食感です。コンビニのお惣菜とは思えないクオリティでとても驚きました。もちろん、さばをグリルで焼いているだけなので、グルテンフリーです。ほかにもたんぱく源をおぎなうのであれば、ゆで卵、カマンベールチーズ、納豆や冷奴などがよいでしょう。さらに、電子レンジで温めるだけのパックご飯と一緒に食べれば、お腹を満たすことができます。
チーズは、「ナチュラルチーズ」がおすすめです。ナチュラルチーズとは、生乳を固めて発酵熟成させたものです。種類は、フレッシュ、白カビ、青カビ、ウォッシュ、シェーブル、セミハード、ハードに分かれています。原料は生乳と食塩ですが、乳の種類や製造方法、使用する微生物(乳酸菌やカビ)、生産地の風土などによって形状や風味も変わります。
チーズには「プロセスチーズ」もあります。こちらは、数種類のナチュラルチーズを混ぜて加熱して溶かし成形する「加工チーズ」。ひと口サイズのものやスライス型のものなど、使いやすくて食べやすいチーズが多いのも特徴です。なお、ナチュラルチーズに含まれていた乳酸菌やカビは加工の段階で死んでしまいます。また、加工の際に乳化剤などの添加物が使われています。乳化剤とは、水と油のように混じりにくいものを混ざりやすくする合成化学物質のこと。この作用は、洗剤や化粧品などで使われる界面活性剤と同じ性質なので、個人的にはナチュラルチーズを購入しています。
副菜としては「サラダ」もおすすめです。ドレッシングが別々に販売されているので、コンビニのサラダは生野菜をカットしたものが多いです。お好みでゆで卵やチーズをトッピングして、オリーブオイルやビネガーをかけて食べることができます。
また、大手食品メーカーが販売しているグルテンフリーとうたった「鶏だしPHO(フォー)」をコンビニエンスストアではよく見かけます。フォーとは、ベトナム料理などで使用されている米粉と水を練って作られる、きしめん状の平たい麺です。この商品はスープにも小麦を使用していないため、お湯を注いで簡単に食べることができます。
間食をするならば、「生のバナナやみかん(季節のよる)などのフルーツ」がよいでしょう。また、真空パックに入った「スイートコーン」は、レンジで温めるだけで、手軽に食べることができます。「低糖質のナッツ類」もおすすめです。適度な歯ごたえで満足感もあるナッツは、植物性たんぱく質、食物繊維、ミネラル、体によい脂質が豊富。ナッツとドライフルーツがミックスされた「トレイルミックス」は、ヨーロッパやアメリカでは、スポーツやハイキングの非常食などとして人気があります。
ヨーグルトであれば、たくさんの種類があります。ヨーグルトは、善玉菌の代表として知られる乳酸菌やビフィズス菌などによる健康効果が期待されています。「生乳100%の無糖ヨーグルト」や豆乳を使用した「ソイヨーグルト」などがあります。最近では、腸内環境を整える食物繊維が豊富なオーツ麦入りの「グラノーラヨーグルト」もあります。無糖プレーンヨーグルトに、有機オーツ麦を使ったグラノーラをトップカップで添付してあるので、ザクザクした食感が楽しむことができます。
身近にあるコンビニエンスストアを利用して、健康管理のうえでも、皆さんじょうずな活用方法を見つけてみてください!